建設業/エンジニアリング業向け統合事務計算EBSテンプレートのご紹介
No.27 System & Integration
目次 更新日:2002/10/01
はじめに
テンプレート誕生の経緯
テンプレートの特長
テンプレートの効果
テンプレートの機能概要
SI統括部ERP営業部 課長 矢部 哲夫
 
はじめに
今回は、HZSのORACLE ERPビジネス事業の取組みのなかで、特に建設業/エンジニアリング業向けテンプレートのご紹介をさせていただきます。



テンプレート誕生の経緯

平成13年4月1日、日立造船株式会社様は事務基幹システムを従来の汎用機システムからORACLEのERPシステムに全面的に切替えられました。HZSはその開発作業を担当し、その結果、ORACLEのERP上で稼動する基幹系業務システムを受注生産型向けEBSテンプレートとして完成させました。

引き続き平成14年4月1日には、住友電設株式会社様のERPシステムを10ヶ月で導入・稼動することに成功しました。この住友電設株式会社様の新システム構築の際には、日立造船株式会社様導入時に開発した受注生産型向けEBSテンプレートをベースに、さらに機能追加、改善を重ね、業界のノウハウをパッケージ化したのが今回ご紹介する建設業/エンジニアリング業向け統合事務計算EBSテンプレートです。(図1 参照)

このテンプレートは、図1のようなモジュールから構成されており、企業の事務計算全般にわたりサポートしています。また、業務別にモジュール単体の部分導入も可能です。

構想図
図1 テンプレートの構成図(モジュール)
上 図をクリックすると拡大図が表示されます



テンプレートの特長

プロジェクト型産業のなかでも、さらに建設/エンジニアリング業界向けに特化したテンプレートの特長をご説明いたします。

プロジェクト管理

受注前営業〜受注・契約〜調達・購買〜施工〜アフターフォローの案件ライフサイクルを一つの管理番号をキーに1プロジェクトとして、利益・コスト管理を実現します。プロジェクト原価管理システムでは、リアルタイムに予実分析、原価把握が可能で、案件別、作業別、原価要素別とドリルダウンができ、問題点を迅速且つ正確に把握します。

管理会計

全社組織をコストセンター・プロフィットセンターに定義し、予実管理をするとともに、コストセンターのコストをプロフィットセンターに配賦して各組織ごとの収益性分析を実現します。支店・営業所別の収益管理はもちろん商品・事業部門別に収益管理も可能です。

営業段階での案件管理

営業情報管理システムにおいて、案件の登録を行い、見込み案件、引合い案件、見積情報、受注案件などのプロセス管理を行い、営業戦略立案の支援を行います。

工事進行基準

施工管理システムから、工事進行率をプロジェクト原価管理システムに登録することにより、受注額及び予算額からその時点の完成工事高及び完成工事原価を自動算出します。

他システムとのI/F

施工管理システム、見積/積算システムなどの他システムとのデータ交換は、必要な情報がやり取りできるようインターフェースを用意しています。

JV(ジョイント・ベンチャー)工事における対応

契約管理システムでは、JV施工方式、構成員、出資比率、比率金額、などのJV情報を登録します。これらの契約情報に基づき、請負金の分配、出資金の徴収をJV科目にて仕訳処理します。

その他特長的な項目としては、

・支払条件による現金、手形の自動配分

・債権債務の相殺処理

・有償支給立替相殺処理

・支払い留保(出来高検収額の一定額をリテンション率によって支払い留保する。)

などがあげられます。




テンプレートの効果

従来型のERP導入方法と比べて、テンプレート使用による導入は、以下のような効果が期待できます。(図2参照)

・開発期間の大幅短縮

・業務革新効果の早期実現

・インプリ費用の大幅低減

(ERPコンサルタント、SE、プログラマの工数低減)

・失敗しない

スケジュール短縮の表
図2 テンプレートの効果
上 図をクリックすると拡大図が表示されます



テンプレートの機能概要

営業情報管理(SI)

・新聞、業界紙などからの情報収集から受注・失注にいたるまでの案件プロセス管理が可能。

・見積り依頼発生時には、積算システムからの積算情報をI/Fを介して引合い案件に付加して登録する。

・取引先マスターに顧客の詳細情報を付加することができるなど、54種類の管理コードを用意している。

契約管理(OE)

・工事契約情報管理、売上情報管理、請求情報管理の3つのサブモジュールから構成されている。

・期初予算登録、工事番号の発番、契約情報(基本情報、契約額、通貨、入金予定、JV情報、JV配分情報、組織/担当者など)の登録、受注報告書の作成などを行う。

・一括売上、分割売上、進行基準売上などの仕訳計上を行う。

・外貨建て工事にも対応。

・請求残高の更新、請求履歴管理、一括請求、請求書発行を行う。

購買管理(PO)

・1画面で購買依頼データから見積り依頼データを作成可能、仕入先も複数選択が可能。

・資材費目ごとにリテンション率の設定ができる。

・人事部門管掌の従業員階層より承認ワークフローが利用できる。

・外部で作成した発注データを購買管理システムに取り込み可能。

・材料発注と外注作業発注は、それぞれ別画面(部門)で処理できる。

・EXCELなどの外部検収データを受入インターフェースより取り込む検収簡便機能が付加。

売掛金管理(AR)

・売上に対する入金は、未成工事受入金勘定へ計上し、完成工事未収入金と相殺します。

・入金引当は複数の請求書データで絞込み可能。

・勘定科目、プロジェクト、顧客別の債権管理が可能。

・子会社、関連会社など、顧客データに基づく仕訳が可能。

・外貨建て工事における期末評価替ならびに為替差損益の仕訳生成。

・受取手形に対応。

買掛金管理(AP)

・前渡金支払いとの自動相殺ならびに相殺仕訳の自動作成。

・取引先マスターの情報による支払条件の自動設定。公取/建業法に対応した支払条件(支払日)の自動設定。

・支払い保留、解除、支払条件変更(支払方法、支払日、一部繰上げ支払い等)に対応。

・出来高検収に対するリテンション機能。

・支払条件による現金・手形金額の自動配分、外貨支払いに対応。

プロジェクト原価計算(PA)

・作業実績を元に、工事番号別の作業日数と単価から労務費を算出。

・売上計上時、未払工事費の計上/取り崩しが可能。(外貨取引の場合、邦貨換算)

・振替高の入力時は、未振替残高をデフォルト表示、振替工事の承認は一括承認。

・振替金額を振出元と振出先の費用に自動作成。

一般会計(GL)

・取引情報(支払い・入金等)の入力は仕訳パターンを利用して仕訳伝票形式画面から直接入力が可能。

・ワークフロー例は、部門担当入力→部門長承認→経理担当確認→経理責任者決裁。

・銀行カレンダーによる振込日、銀行営業日のチェック。

・振込み手数料(相手先負担時の振込減額)の自動算出。

・費用処理月と支払日・入金日による未払未収仕訳の自動生成。

現場経費精算システム

・現場など出先での経費入力がWeb画面にて簡単入力。

・入力時、支払日の自動設定が可能。

人事情報管理(HR)

・さまざまな異動形態(採用、退職、出向、復職等)ごとにマスタ設定による項目の入力制限(必須、任意、表示)機能。

・組織、等級、役職等の検索条件によって得られた結果に対する異動情報の一括入力(組織改正時の入力負荷軽減)機能。

給与計算(PAY)

・アサイメントごとに登録された通勤経路から、通勤費(社会保険の標準報酬を算出するための月割通勤費も含む)を自動算出。

・家族情報に基づく税扶養情報の自動更新機能。

テンプレートの価格表
テンプレートのご提供内容の表

モジュール単位の部分導入が可能です。

本価格は、予告なく変更する場合があります。

<お問い合わせ>

日立造船情報システム株式会社

SI統括部ERP営業部

◆東日本地区

 東京都大田区西蒲田7-37-10 蒲田グリーンビル
 TEL:03 - 5711 - 5322

◆西日本地区

 大阪市此花区西九条5-3-28 ナインティビル
 TEL:06 - 6468 - 9443