NTT DATA — Global IT Innovator

株式会社NTTデータエンジニアリングシステムズ

ニュース 2015年 プレス発表

IoTを用いた製造業向けメンテナンス業務高度化の
実証実験を開始

~産業用3Dプリンター保守メンテナンス業務の高度化による
生産現場のダウンタイム低減を検証~

株式会社NTTデータ(代表取締役社長:岩本敏男、本社:東京都江東区、以下:NTTデータ)は、2015年7月1日より新組織を発足し、IoTテクノロジーを用いた製造業向けサービスの創出を推進します。その取り組みのひとつとして、NTTデータおよびNTTデータグループの株式会社NTTデータエンジニアリングシステムズ(代表取締役社長:木下篤、本社:東京都大田区、以下:NDES)、株式会社JSOL(代表取締役社長:中村充孝、本社:東京都中央区、以下:JSOL) は、2015年7月から12月にかけ、産業用3Dプリンター(以下:3Dプリンター)を利用する製造業企業の協力のもと、3Dプリンター保守メンテナンス業務にIoTテクノロジーを適用し、保守メンテナンス業務高度化について、共同実証実験を行います。

近年、3Dプリンターの高精度化により、製造業における役割は広がりを見せ、3Dプリンターの安定稼動は重要な要素となっています。これまで3社は、NDESが販売する3DプリンターにIoTテクノロジーを適用し、稼働監視・異常解析などを行うことで業務を効率化し、エンドユーザーのダウンタイム軽減と稼働率の向上を支援するIoTサービスの検討を進め、内部検証を行ってきました。このたび、その有効性と一定の実用化の目処が確認できたため、3Dプリンターを利用する企業の協力の下、生産現場での実用性とその効果について、さらなる検証を行うこととしました。

3社は、効果が確認できた適用領域から順次実用化を進めていき、2016年度の商用化を目指します。また、本検証結果を基に、保守メンテナンス業務を必要とする製造業の幅広いシーンへの適用を行うとともに、IoTを活用したさまざまなサービスを展開し、NTTデータグループ連結で2020年度までに累計100億円の売り上げを目指します。

背景

近年、製造業のグローバル化により、海外新規工場の立ち上げに伴う熟練工のノウハウ移転、出荷製品のグローバル遠隔監視、保守メンテナンスによるオペレーションコストの削減など、これまでになかった経営課題が出てきています。

NTTデータグループは、システムインテグレーション、センサー基盤、ネットワーク技術、クラウドコンピューティング、ビッグデータ解析など、さまざまな技術要素を広く保有しており、これら要素を組み合わせ製造業向けIoTサービスとして実装することで、「設備の予防保全・メンテナンス効率化」、「生産・出荷の最適化」、「製品品質の改善」、「稼働率の向上」、「低コスト運転」などが解決できると考え、検討を進めてきました。

NDESは1997年より3Dプリンターの販売および保守メンテナンス業務を実施してきました。3Dプリンターは長らく、試作品製作での用途に留まっていましたが、近年では高精度の3Dプリンターが開発され、従来、金型で製造していた量産部品や量産用金型などの生産装置としての利用が増加しています。これにより、3Dプリンターによる生産ラインが停止することで生産計画等に大幅な影響が発生するため、3Dプリンター自体の品質・性能面に加えて、機器の安定性・稼働率の向上や保守メンテナンスの高度化がこれまで以上に重要になってきています。

JSOLは、これまで幅広い業界に向けて、ビッグデータ分析・活用ソリューションを提供してきました。製造機器の稼働状態(コンディション)の把握はこれまでは熟練工による経験値の蓄積による対応が中心でしたが、昨今はビッグデータ分析などのIT技術の適用が期待されています。JSOLの専門知識を備えたデータサイエンティストによる分析業務支援、仮説の立案と検証・モデル化から将来予測、さらには、これらを活用した業務運用や継続改善の仕組みづくりまで、さまざまな業務シーンでデータ活用をサポートしてきた実績が今回の実験に適用できると考えました。

これらを踏まえ、NTTデータ、NDES、JSOLの3社は、まずNDESが販売している3DプリンターにIoTテクノロジーを適用し、稼働監視・異常解析などを行うことで、機器の状況把握による3Dプリンターの保守メンテナンス業務の効率化、エンドユーザーのダウンタイム軽減と稼働率の向上を支援するIoTサービスの検証を進め、商用化を目指すこととしました。

実証実験概要

本実証実験は、3Dプリンター保守メンテナンス業務にIoTテクノロジーを適用し、保守メンテナンス業務の高度化を図るものです。センシングとデータ分析を行うことで、劣化・磨耗状態のモニタリング、突然停止の予防、故障予知を行い、機器の安定稼動を図り、生産現場のダウンタイム低減を目指します。

2015年1月より実施してきた内部検証では、NDESが販売している3Dプリンターを実験環境機器として、NTTデータが開発したコンセントレーター(注)経由で数台を3G回線でオンライン接続を行い、NDESが保有するクラウドシステム上で機器の稼働状況の見える化を行い、JSOLの分析技術を適用し、異常解析を実施してきました。

今後、商用環境を含む範囲へ検証環境を拡張していくことで、さらなる検証を進め、期待効果を明らかにしていく予定です。

実証実験概念図
(クリックすると拡大画像が表示されます)
実証実験概念図

各社の役割

  • NTTデータは、これまで製造・流通分野でのシステム構築・運用・保守や新サービス創出など多くの実績があります。これらの知見やノウハウに基づき、本実証実験の全体構想とプロジェクト管理を行い、IoTサービス環境の構築技術・要素技術の検証とビジネスモデル検証を行います。
  • NDESは、長年培ったエンジニアリング領域および3Dプリンターの保守メンテナンス業務のノウハウを生かしIoTサービス環境の技術検証、保守メンテナンス業務改善の検証を行います。
  • JSOLは、これまで培ってきた分析・解析ノウハウを活用し、集められた設備・機器等のデータ分析による製造業の課題解決や業務効率化を実現するソリューションの有効性の検証を行います

 

NTTデータ 新組織の発足について

NTTデータでは本取り組みを含め、製造業向けのIoTビジネスを推進することを目的に、2015年7月1日に新組織を発足します。

  組織名称: 製造ITイノベーション事業本部 ビジネス戦略推進室 IoTビジネス担当

今後について

3社は2015年7月から12月を目処に共同実証実験を進めていき、2016年度以降、3Dプリンター向けメンテナンス業務をIoTテクノロジーを用いて高度化し、商用化を目指します。

また、この取り組みは、3Dプリンターの保守メンテナンス業務以外にも、保守メンテナンス業務を必要とする製造業の幅広いシーンへの適用を想定したものであり、製造業界の幅広いプロダクトの保守メンテナンス業務への適用およびサービス展開を進めていく予定です。

NTTデータグループでは、メンテナンス業務改善目的以外の領域へのIoT適用も検討中であり、顧客満足度向上を目的としたIoT、販売機会増を目的にしたIoTなど、売上高増大に貢献するIoTサービスにも取り組んでいく予定です。また、NTTデータグループ連結で2020年度までに累計100億円の事業規模を目指します。

(注)コンセントレーターとは、IoTゲートウェイ機器のことで、複数のセンサーとサーバーをつなぐ役割を持つものです。

※文中における商品名、会社名、団体名は、各社の商標または登録商標です。

関連情報

下記日程で開催される「第26回 設計・製造ソリューション展(DMS)」に出展いたします。

  • 2015年6月24日(水)~6月26日(金)
  • 東ホール ラピッドプロトタイピング・3Dプリンタ ゾーン
    ブース番号:東3-30

本件に関するお問い合わせ先

報道関係のお問い合わせ先 本実証実験に関するお問い合わせ先
  • 株式会社NTTデータ
    広報部 三宅
    電話:050-5546-8051
  • 株式会社NTTデータエンジニアリングシステムズ
    営業本部 営業推進部 販売管理課 永當
    電話:03-5711-5320
  • 株式会社JSOL
    コーポレートマネジメント部 新開
    電話:090-4847-3065
  • 株式会社NTTデータ
    第四法人事業本部 ビジネス戦略推進室 北村
    電話:050-5546-8635
  • 株式会社NTTデータエンジニアリングシステムズ
    開発本部 サービス開発統括部 高岡
    電話:03-5711-5360
  • 株式会社JSOL
    西日本ビジネス事業部 松崎
    ソリューション & テクノロジー部 中村・石川
    電話:03-5859-6001