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株式会社NTTデータエンジニアリングシステムズ

No.27 システム紹介

EOSINT新製品のご紹介

RPシステム部システムサポートグループ
グループマネージャー 古川 治男

レーザー焼結型RP装置EOSINTシリーズの新製品・新材料についてご紹介いたします。

EOSINT-Pの新製品

■EOSINT-P380

EOSINT-Pは樹脂粉末材料を使用し、樹脂機能試作部品やロストワックス鋳造用消失モデルの製作に適した装置です。P350を初代に改良が進み、P380が本年発表されました。ソフトウェア・冷却装置などの改善により、P360に比べて約30%の造形時間短縮や表面品質の向上が実現されています。

図1の掃除機の場合、P360の造形時間27時間が、P380の場合は19時間と短縮されています。

画面(モデル)
図1 造形事例(掃除機)

■EOSINT-P700

50Wレーザーを2本搭載(P380は1本)し、造形サイズは700mm×380mm×580mmの大型機です。使用できる材料はP380と同様で既にToyota Motorsport GmbHではF1の開発に利用されており、自動車向けを中心に日本でも出荷が開始されています。

外観写真
図2 EOSINT-P700外観

■PrimeCast100

ポリスチレンは燃焼時の残灰が殆ど無いという特徴があり、ロストワックス鋳造用の消失モデルを製作するのに適しています。PrimeCast100はこれまでのPS2500よりも、表面粗度や造形物の強度が格段に向上しており、造形後のハンドリング性に優れた材料です。

EOSINT-Mの新製品

金属粉末焼結の狙いは樹脂射出成形用金型あるいはダイキャスト金型製作の短納期化や低コスト化です。EOS社はこれまで金属焼結用の材料として高精度・低収縮で後処理の簡単な100%金属のブロンズ系合金粉末:DirectMetal50と鉄系粉末:DirectSteel50をご提供してきました。これらは積層厚さ50ミクロン用ですが、更に微粒の材料が2種類開発され、20ミクロンの積層厚さを実現しました。材料の微細化により、表面粗度の向上や後処理時間(仕上げ時間)の短縮が実現され、試作金型としてだけで無く、量産用金型として適用される実例も出てきています。

■DirectSteel20(鉄系)

DirectSteel50に比べて更に微細形状の再現性や表面粗度が改良された材料です。機械特性も同じレベルを実現しているので、十数万ショットの樹脂成形やアルミ・亜鉛・マグネシウム等のダイキャスト試作に適用できます。

■DirectMetal20(ブロンズ系)

DirectMetal50の場合には造形物の密度を高めるためにエポキシ含浸処理を後で行っていたが、DirectMetal20は造形後の密度が十分に高く、後処理無しで利用できるようになりました。表面粗度の改良も著しく、ショットピーニング処理のみで樹脂成形を行うこともできます。

造形例の写真
図3 DirectMetal20造形例
(FanWheel金型)

EOSINT-Sの新製品

■EOSINT-S750

EOSINT-S700は50Wレーザーを2本搭載した鋳造用砂型造形機で,自動車用エンジンの開発試作等に数多く利用されています。

今回、高出力の100Wレーザーを採用して、更に造形を高速化したEOSINT-S750が発表されました。80%-100%の造形速度の向上が報告されています。

おわりに

以上のようにEOS社は次々と新機種、新材料を発表しています。その開発コンセプトは旧型機種をお使いのお客様でも新機能を利用いただけるようにアップグレード可能な形でご提供をするというもので、技術開発の著しいRP機において、これは非常にお客様の投資負荷を考えたやり方です。厳しい経済環境の下、お陰様でEOSINTは様々なお客様に注目していただいており、今後もより効果的な機種・材料等の開発が進むものと考えています。

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