人とシステム

季刊誌
NTTデータエンジニアリングシステムズが発行する
お客さまにお役に立つ情報をお届けする情報誌です。

No.33 | お客様事例
グリーンフィクス株式会社 様

事業概要

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ITエンジニアリング部
Manager
浜口 満照

弊社は設立以来自動車産業一筋に従事させて頂き、とりわけ自動車部品(製品)の品質向上において、JIG・検査具部門で精一杯努力して参りました。それは日本の自動車Assyメーカーにおける世界的な躍進において多少の貢献ができたと自負もしております。

更に昨年度はレベルUPを図る意味で、会社組織を一新させ新体制(主要3部門構成)にて多様化する顧客ニーズに迅速対応できる体制に変えました。これは迅速にかつ大胆な働き掛けにてお客様と同じ目線で仕事に取り組むことができ車両開発工程の上流から下流工程を網羅する業務に直接携われるようになりました。お客様と直接作業する機会を多く持つことで、そこで得た貴重な体験や経験を活かし、更には私達のオリジナルな創意・工夫を加えるようこれからも日々努力していきたいと考えております。

組織 1.Digital Design 2.Digital Manufacturing 3.IT Engineering
スタイリングデザイン/クレイモデル・クラスA~生産技術/仮想デジタル工場・ラインシミュレーション~部品設計/試作部品製作・機構部品検査具/設計・製作~デジタル計測・リバースEG~その他(ゲストEGの派遣)
画面例
デジタル検討(スケッチ)
画面例
画面例
画面例
画面例
画面例
室内部品

デジタル構想・検討作業~



クレイモデル作成・
計測を経てクラスA
モデリング・
確認モデル(ハード)→




生産技術要件
組みこみ製品設計へ
(スタジオエンジニアより)

総合検査具~ボディー育成を考える

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Digital Design
Manager
桂川 伊織

開発当初からの技術的な取り組みで工程全体からボディー育成用・総合検査具・品質保証の確定など、従来の検査具への考え方にも多くの影響を与え部品(ボディー)育成における要所を生産技術面でも捕らえ、よりよい検査具設計ができるようにもなりました。また当然ですが最適な工程シミュレーションもJIG設計レベルでも検討しております。

いまや日本の自動車メーカー殿が高い品質管理において更なる世界進出に果敢に取り組んでおられるなか、弊社の役割も少し見えて来たような感があります。

本誌1999年1月号にてグリーンフィクス株式会社は"DDS"ダイレクトデータサービスの概念をご紹介しましたが、現在もそのコンセプトは継続されておりデータのみにとどまらず人的要素も含め、より大きく動こうとしております。

HZSとの関わり

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ITエンジニアリング部
森山 雅一
(デジタル・シミュレーション)

弊社のデジタル部門で特にCAD/CAMは、今から16年前の1988年からスタートしました。当時はまだ自動車メーカーも原図(マイラー)が主でその設備を導入検討する上で、お客様からもそのような"データ形式"で出力してくれるかどうかも疑心暗鬼でした。

しかし、そのような中でもHZSは確たる信念と明確なる将来ビジョンを持って我々をリードしていただきました。時には私どもとお客様のところまでご同行頂きシステム稼動効果を親切・丁寧に、お客様へご説明頂き、その結果車体データの一部を初めて出力して頂きました。このように当初から弊社のデジタル化推進において多大なるご支援とその後のフォローUPを頂いておりまして、我々のデジタル化スタートは日立造船情報システム(HZS)へおんぶにだっこ状態からの始まりでした。

HZSシステムの変遷

GRADE~CUBE・CUBEⅡとSpace-E~DASH/DRAW~ICEM Surfまで現在もGREAD・CUBE以外はまだ一線で活用しております。

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ITエンジニアリング部
Product Design
大西 近尚

表示方法はシステムが変るたびに進化しています。初代GRADEはビットマップ式で3面表示するのも大変で非常に時間がかかっていました。その次に登場したCUBEは、CUPと別に大きなグラフィックコントローラーが付いて、画面中で3Dが回転できるようになり画期的な技術進歩と思い、仕事に取り組んでいました。Space-Eの時代は世の中SOLIDとの風潮が強まりつつあり、SOLID系の機能はありましたが、実用的には依然とサーフェスが主体でしたので、バランスの取れた非常に良いシステムでした。ICEM SurfはクラスAのツールとしてはほぼスタンダード扱いで大半の自動車メーカーにおいても採用されているなど大変助かっております。また他システムとの互換もあり、現在も主力で使っております。いろいろありますがこれからもHZSと長いお付き合いをしたいと切に願っております。HZSのシステムはCAD/CAMの世界では大変寿命の長いシステムで導入して本当によかったと思っております。更に今後はCATIAベースで展開されるとのことで、更なる期待と大いなる希望をもっておりますのでこれからも寿命の長いシステムインティグレーターとしご活躍頂けることと確信しております。

最後にお願いとしていつまでも初心忘れずで痒いところに手が届くようなMADE IN JAPANであって欲しいと思います。

画面例
総合検査具
画面例
(室内再現)
画面例
CMM計測
画面例
オフラインロボットティーチング
画面例
JIGデジタル検討

今後の展開

これからも自動車産業のグローバル化において、弊社の企業目的もさらにレベルアップさせていきたいと考えております、私達の業務は常に進化と変革を繰り返しております。その中でHZSのようなシステムインティグレーターのご支援を頂き、お客様との協調や同調できるその実現こそが弊社の"ADVANTAGE"と考え鋭意努力していきたいと思います。

設計の風景
デザインセンター内
設計の風景
三好工場内
設計の風景
中国分室内

会社プロフィール

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代表取締役
小島 学
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取締役
小島 満

グリーンフィクス株式会社

代表者 代表取締役 小島 学
資本金 2,800万円
設立 1957年7月1日
従業員 220名
会社の写真
本社
【営業・事務部門】

会社の写真
デザインセンター
【デジタル処理】
本社
デザインセンター
横浜デザインセンター
三好工場
山下工場
新規工場(名称未定)
FUKUTAスタジオ
YAMASHITAスタジオ
横浜営業所
中国分室
会社の写真
三好工場
【製造中核拠点】