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株式会社NTTデータエンジニアリングシステムズ

No.41 お客様事例

CATIA V5とSpace-E CAA V5 Based CAMで
CAD部門を強化

株式会社テクニカルモデル様は、主力製品である自動車部品の検査治具をはじめ、あらゆる製品に対して、高品質、高精度にこだわり、納期厳守でお客様へご提供していく、という姿勢を貫かれています。そして、常に最先端の設備を導入され、ものづくりに対しての技術向上を図り、将来への夢に向かって、日々邁進されています。

今回はCATIA V5とSpace-E CAA V5 Based CAM(以下、Space-E V5 CAM)のご利用状況、CAD部門の強化のお話などを中心に、代表取締役 中西光二様にお伺いしました。

事業概要

昭和61年に独立をして、昭和63年に有限会社を設立しました。その後、平成10年に株式会社に変更しています。会社名の「テクニカルモデル」は、創業当初からの社名で、ものづくりを担う会社として、先を見据えた社名だと気に入っています。また、2004年に新社屋を建設し、会社を移転しました。

当社の主力製品は、各種自動車部品の検査治具です。

【見栄え、精度、納期】

板金ものの検査治具は、どこでもできます。ただ、10社あるとすると、10社とも同じものはできないのです。見栄え、精度、納期などの問題が絡んでくるので、全てが良いところに発注されます。

当社は、お取引様から依頼されたものは、全てお受けしています。そして、社員と話合いをしながら、納期に合わせてこなしていき、予定の1~2日前には納品できるように、常に努力しています。

また、納品する製品には自信を持っています。精度を出す、塗装も綺麗で見栄えがする、納期を守る、ということは特別なことではなく、仕事として、プロとして、当然のことだと考えています。

CAD/CAM導入の経緯

【最初のCAD/CAM導入】

最初にCAD/CAMを導入したのは、お客様からコンピュータと機械を導入するように依頼があったからです。今後、お付き合いをさせていただくには、CAD/CAMとマシニングが必要だと考えて導入しました。バブル時代は、受注も多く、売上を伸ばしていました。しかし、バブルがはじけると同時に、自動車関係の仕事がストップしてしまい、2年半ぐらいは、かなり厳しい状況でした。

【CATIA V4】

CATIA V4は、ある自動車メーカ様用として導入しました。丁度、導入の検討をしているときに、オペレータを募集すると、CATIA V4の操作ができる方の応募があったので、採用することにしました。この社員の経験は、業務内容と異なりましたが、約1ヶ月間でCATIA V4での設計ができるようになりました。今では、全面的に設計を任せています。

【CATIA V5】

ほとんどの自動車メーカ様で、CATIA V5は導入の傾向にあるため、当社も早めに導入した方が良いと考えていました。そこで、2005年にCATIA V5を2台導入しました。今、お取引いただいているお客様で、CATIA V5を導入されているのは1社だけですが、そのお客様からは、データをCATIA V5でいただいています。

【Space-E V5 CAM】

当社は、CADとCAMが同じシステム上で操作できるものを導入しています。CADシステムにCAM機能がなければ、他のCAMを使うしかありませんが、CATIA V5には、一番合ったSpace-E V5 CAMがあります。同じシステム上で操作できるCAD/CAMにするのは、担当者にデータの責任を持たせるためです。CATIA V5でCAMまで行うことは、当然だと考えてSpace-E V5 CAMを導入しました。

いつも最先端の設備投資をしているとよく言われますが、必要だと感じて導入している結果です。

CAD部門の業務

【CAD/CAMへの投資】

CAD/CAMには、かなりの投資をしています。それというのも、当社の製造工程の入り口がCAD部門だからです。受注すると、まず事務所で日程表に入れます。次に、CAD部門で設計して、加工データを作成し、現場に流します。そして、現場では、NC加工、フライス切削、架台製作を行い、最後に仕上げに入ります。CAD部門からの加工データが、日程よりも早く作成できれば、現場に早く回すことができます。そうすると、現場は、加工データの中から納期の早いものを選んで、加工や仕上げの作業ができます。もし、加工データの作成が遅くなると、その時点で納期が厳しくなり、現場では機械に急いでかけて、加工ミスが重なることもあります。現場が余裕を持って作業できる体制にするには、CAD部門を強化する必要がありました。

特に、新社屋に移転してからは、受注が2倍になり、以前5人だったCAD担当者を10人に増員して、1人1台のCAD/CAMを導入しています。

【業務の中で習得していく】

当社はCADの経験がほとんどない社員が、講習に行って、ゼロから業務の中でたたき上げていきます。そのため、CATIA V5の操作は、約3ヶ月かかってマスターしています。全くの素人ですから、最初は大変だと思いますが、業務の中で習得することが、本人にとって一番良い方法です。

Space-E V5 CAMは、定期講習を2日間受けて、その後は、HZSのSEに分からないところを教えていただきました。最初は苦労していましたが、今ではSpace-E V5 CAMを使いこなしています。

CATIA V5を使いこなしたら、怖いものはありません。どの会社に聞いても同じことを言われます。それは、CATIA V5が他のCADにないものを全部持っているからです。そのため、CATIAの担当者は、やればやるほど、奥が深くて楽しいと言っています。

【コールセンターの利用

HZSのコールセンターは、立ち上げ時によく利用しました。直接モデルを送って、見てもらったこともあり、コールセンターを利用できて良かったと思います。最近、かける回数は減っていますが、最初はサポートがないと、なかなか厳しいと思いました。

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加工データ(Space-E V5 CAM)

「人」と「ものづくり」

【根本は人】

当社は、個性豊かな人の集まりです。かといって、職人ではありません。素人が半年から1年かけて業務をしながら技術を習得しています。昔のように、10年経たないと一人前にならない、という仕事のやり方では、成り立たないのです。

面接時に、CAD/CAM、設計の経験はないが、是非やりたい、という意思表示があり、採用した社員がいます。CATIA V5の講習を受けた後に、設計は当社の社員が教えました。今では、CATIA V5とSpace-E V5 CAMを使いこなしているので、本人がやりたいと言っただけのことはあります。また、仕事に対してのガッツもあるので、頼もしい限りです。同じ時期に採用した初心者2名も、同じように高いレベルで技術力をつけています。人を育てるのは大変ですが、やはり、ものづくりの根本は人であり、人が会社の財産だと思っています。

【ものづくりへの熱意】

本来、伝えるべきことですが、ものづくりの指導は特にしていません。ものづくりというのは、人それぞれ違うもので、実践を繰り返して、本人がどのように受け止めるかだと思っています。10人いれば、それぞれが違う受け取り方をします。例えば、CAD/CAMの担当であれば、現場に下りて、機械の担当者の意見を聞いたり、見たりしながら、自分なりに解釈すれば、それでいいと思っています。

社員のものづくりに対する熱意は皆一緒で、違う意味での達成感があるようです。CAD/CAMが好きな社員は、時間がかかる設計でも、嫌な顔ひとつせずにやってしまいます。そして、完成したときは清々しい顔をしています。現場の社員も、機械にかけた後に、綺麗に加工できると満足な顔をしています。仕上げの部署は、自分が精魂込めて仕上げたものが、使用済みの製品として汚れたり、壊れたりして戻ってくるのが嫌なようです。治具は使われるものなので、仕方ないのですが、そこまで製品に対する思いがあるようです。

今後の展開

【CAD部門の強化】

現場には、マシニングセンタが3台あり、フル稼働させるまでには、まだ余裕があります。そのため、今後もCAD部門を強化していく予定です。

CAD/CAMの時間を短縮するよりも、社員とシステムを増やして、数をこなしていきたいと考えています。1人の作業時間は、極端に短縮できるものではありません。10時間かかるものを8時間に短縮できるかもしれませんが、半分の時間になることはないと思います。これから3人ほど増員して、CAD部門は13人体制にする予定です。今までのように、採用しても半年から1年は、業務の中で習得していく期間として考えています。

今後、CATIA V5が主流になるのかもしれませんが、他のCADと比べても、CATIA V5は保守料が高いです。システムの増設を検討するときに、いくら良いCAD/CAMでも、固定費が高いと厳しいものがあります。

【残業ゼロを目標に】

社員は、よく頑張ってくれるので、本当に助かっています。残業も夜遅くまでして、土日も出勤するときがありますが、体調を壊すので、必ず土日は休むように言っています。今は、残業ゼロを目指し、7~8時までに帰るのを目標にしています。土日を休んで、納期を守り、売り上げを伸ばしていければ最高です。

また社員には、1~2週間の旅行に行って来いと、言えるぐらいにしたいです。やはり楽しみも持たないと、仕事をしている意味がありません。

【将来の夢に向かって】

今の工場は、社員を30名以上にはしないつもりです。その後は、第二工場を考えています。規模は小さくまとめて、内容の濃い仕事をしたいというのが本音です。第二工場もそうですが、将来の夢は、一杯あります。一番身近なものは3~4年先で、長いものは10年先に実現したい夢があり、着々と計画を進めています。ただ、実現できない夢は、意味がないので持ちません。それから、良いことでも、悪いことでも過去は、気にしないようにしています。振り返って良いこともありますが、過去は過去です。将来の方が大切なので、自分なりに振り返らないようにしています。だから、社員にも前進あるのみだと言っています。失敗は良い経験として、思い出す必要はありますが、いくらそれを反省しても、将来につないでいかないと先に進めません。

HZSについて

CATIA V5、Space-E V5 CAMを使い始めて、しばらくして行き詰まった状態になり、担当者は大変そうでした。そのとき、HZSのSEが、いろいろなアドバイスをしてくれたので、安心して取り組めたようです。HZSには、よくサポートしていただいていると思います。

おわりに

経営者は、「孤独で」、「つらくて」、「自由で」、「面白い」と語ってくださった中西代表取締役。無限の可能性に向かって、夢にチャレンジし続けていくというお話を聞き、こちらまで力をいただいたように感じました。大変お忙しいところ、貴重な時間をさいてお話を聞かせていただき、ありがとうございました。

また、この度の取材は、株式会社大塚商会様からご紹介していただきました。

※ この取材は、2006年2月に実施しました。

会社プロフィール

会社の写真
社屋
所在地 〒510-0951 三重県四日市市小古曽東1丁目1番地1号
設立 昭和63年3月1日(有限会社)
平成10年9月1日(株式会社)
創業 昭和61年12月1日
資本金 1,000万円
従業員 25名
事業内容 各種自動車部品 検査治具製作(試作検具、治具・量産検具、治具)
製品の写真 製品の写真 製品の写真 製品の写真 製品の写真

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