バンドルパッケージ(ASO3X-JP)のご紹介
株式会社NTTデータエンジニアリングシステムズ ビジネスインテグレーション事業本部 ソリューション企画室 PLMソリューション部 第二営業課 課長 木村 進 |
はじめに
私たちは、これまでダッソー・システムズ株式会社(以下、DS社)のCATIA V5製品をお客さまにご提供してきました。設計情報の中心となる3Dデータの効果的な運用にはさまざまな課題があり、お客さまからは以下のようなお困り事をよくお聞きします。
- 必要なときに必要なデータが見つからない。
- 作業中データ、承認済データの区別がつかないため、承認済のデータが誤って編集されてしまう。
- 最新のデータかどうかが分からず、古いデータを参照して設計作業を行ってしまう。
- ファイル命名規則が統一できていないため、本来同じ部品のデータがファイル名違いで複数存在する。
- 設計承認時に図面を紙に出力し承認印を押印するなどの作業に手間がかかる。
今回、前記を解決できるDS社オファリング製品「CATIA V5 ENOVIA V6バンドルパッケージ(ASO3X-JP)」をご紹介します。本製品はDS社の次世代製品である3DEXPERIENCE Platformをベースとした商品です。
CATIA V5 ENOVIA V6
バンドルパッケージ構成
3DEXPERIENCEはDS社のアプリケーション群が動作する新しいプラットホームです。CAD製品であるCATIA、PDM製品であるENOVIAもこの3DEXPERIENCE上で動作します。「CATIA V5 ENOVIA V6バンドルパッケージ(ASO3X-JP)」はCATIA V5とENOVIA V6を低価格で導入できるパッケージ製品です(図1)。
この製品に含むCADデータ管理機能以外に、BOM管理、製造工程管理といった領域用の機能拡張も可能です。また、私たちが開発するアプリケーション製品であるSpace-E CAA V5 Based(Space-E V5)のデータもCADデータ管理の対象にできます。
CADデータ管理機能
先に述べた課題に対して、「CATIA V5 ENOVIA V6バンドルパッケージ(ASO3X-JP)」CADデータ管理機能による解決方法を想定したシナリオに沿ってご紹介します(図2)。
レイアウト検討~詳細設計
一つの製品に対し複数の設計者で設計作業を行う場合を想定します。一元管理された設計データから必要なデータを検索し、最新の作業中データを常に参照しながら作業を進められます。修正権を持ったユーザーのみがデータを更新できるため、他のユーザーによる同時変更を防止できます(図3)。
設計承認
作業完了した設計データを承認者がワークフロー上で承認する場合を想定します。従来紙ベースで行われていた承認作業を電子化することで、承認業務の効率化が図れます。また、申請・承認されたデータはロックされ編集できなくなるため、承認済のデータが誤って修正されることを防止できます(図4)。
設計変更
承認されたデータに対して、設計変更を行う場合を想定します。承認済のCADデータ(設計変更前)をリビジョンアップにより改訂し、新たに変更符号が付加されたデータ(設計変更後)を作成できます。設計変更前後のデータは版管理され、変更履歴や設計変更前後の状態を参照できます(図5)。
システム要件
以下、ユーザー数5~10のシステム構成を示します。
サーバー | OS | Windows Server 2008 R2、Windows Server 2012 Red Hat Enterprise 6.1 |
---|---|---|
Webアプリケーション | TomEE 1.6.0 | |
データベース | Oracle 11.2 | |
メモリー | 16GB以上 | |
クライアント | OS | Windows 7 SP1 64bit、Windows 8 64bit |
おわりに
NDESは、ものづくり全体のプロセスでのお困り事に対し、製造業のお客さまを長年サポートしてきたノウハウとPLMシステムを融合させた課題解決をご提案します。「CATIA V5 ENOVIA V6バンドルパッケージ(ASO3X-JP)」は、CATIA V5 HD2ライセンスからのマイグレーションも可能です。ぜひNDES担当営業までお問い合わせください。
次回は、3DEXPERIENCE PlatformでのBOM管理を中心にご紹介する予定です。
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