人とシステム No.100
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From NDES事業部の将来ビジョン 将来へ向けた取り組みとして、既存領域ではさまざまな展開を図っていこうと考えています。例えば、配管艤装設計の受託サービスについては、プラント向け配管設計も受託に加えることを検討しています。また、新領域への展開としては、ICTを活用したものづくりとして、溶接ロボットのインターフェースの開発も視野に入れています。 日本の造船業界は中国や韓国との競争で厳しい状況に置かれ、2020年以降はコロナウイルスによる景気悪化の影響も受けています。一方、国土交通省では、「海事生産性革命(i-Shipping)」の一環としてIoT、AIを活用した造船技術の研究開発を支援している他、民間においても造船会社同士で合弁会社を立ち上げ、共同受注した製造を各造船所に割り振ることで日本の競争力を強化する構想が進んでいます。このような中、私たちもi-Shippingの研究開発事業に参画させていただき、関係各社様と一緒に上流CADのCADデータをGRADE/HULLに連携させるインターフェースの実証を済ませており、さらに他のCADデータとGRADE/HULLとを連携させられるインターフェースの開発を検討しています。次世代船殻CADシステムの開発GRADE/HULLのGUIを刷新する「次世代船殻CAD」は非熟練者の設計業務習得を短期間化し、熟練者と同様に高い生産性を出せるようになります。次世代船殻CAD は、GRADE/HULLのオプションとして提供し、2021年秋にベータ版をリリース、2022年3月には正式出荷を予定しています。構造定義、工作定義時間の25%削減を目指し、開発しています。事業の全体概要作業フローモデルの変革GH:GRADE/HULL21人とシステム No.100 July 2021

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