人とシステム No.101
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9の作業スピードやCAMの自動計算時間が一目でわかり、社員同士で競争しながら技術力の向上を図ることができます。今後の当社の強みになると思っています」。 主な業務の流れとしては、クライアントから支給されたデータと仕様書をもとに工程を確認して、Space-Eで面を作成しながら設計に入ります。型図を設計から起こして加工し、金型を組み立てた後にプレス機でテストを行います。精度が足りない場合は、Space-Eに戻り、データを修正して加工するという繰り返しです。このようにSpace-Eを中心とした金型の製作工程のサイクルよって、金型の品質を担保しています。 現在、プレス金型の設計・製作に活用しているSpace-Eの台数は、2021年に補助金を利用した増設も含め、Space-E/Modelerが6台、Space-E/CAMが5台、Space-E/Global Deformationが5台、Space-E/TRIM、Space-E/BLANが各1台です。 Space-Eの利用状況について、設計を担当している製造部3DデータGr.係長の岩本司様は、「Space-Eはフル稼働していて、特にプレス金型で発生する見込み変形については、Space-E/Global Deformationを使うことが必須になっています。また、ブランク形状を簡単に作成できるSpace-E/BLANKやトリム展開でコンディションを確認できるSpace-E/TRIMもよく使っています。長年の慣れもありますが、Space-Eは金型設計に適していると思います」と話します。 過去に失敗した経験を次に生かすことで、より高い精度につなげていくことができると岩本司様は言います。株式会社 イワモト専務取締役岩本 孝 様プレス金型の各部品・プレート株式会社 イワモト3DデータGr. 係長製造部岩本 司 様本社株式会社 イワモト【設立】 1977年9月1日【資本金】 5,000万円【本社】 広島県東広島市高屋台2-1-22【九州工場】 福岡県久留米市田主丸町秋成257-2【従業員数】 本社:38名 九州工場:10名【事業内容】・プレス金型の設計・製作     ・プレス金型のメンテナンス修正履歴の活用で工数削減を図る

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