人とシステム No.101
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11れませんが、現場での作り込みが不可欠であり、その負担を軽減させるためにデータを活用するという考えです」という岩本司様は、経験から生み出される職人の技術力とデジタルデータの連携に今後も磨きをかけます。 新しいことにもチャレンジしたいという岩本孝様は、「超ハイテン材は今後、100キロ、120キロ、150キロと難しさを増してくると思いますが、解析シミュレーションを導入してSpace-Eも増設したので、積極的にチャレンジしていきたいと考えています。Space-Eを活用して超ハイテン材のプランニングの取り組み、スプリングバックやトリム展開、ブランク展開のさらなる精度向上の挑戦や穴あけの自動化などに取り組んでいきたいと考えています。将来的には、イワモトの技術は最強だと言われるようになりたいですね」とSpace-Eを中心とした取り組みを話します。 自動車という主軸がぶれない仕事のスタイルを貫いてきた同社は、今後、電気自動車へのシフトが進むことによる部品点数の減少などの影響から、新しい分野への進出も視野に入れています。強みである金型のノウハウや設備を生かした新たな可能性を模索中です。また、これまで競合していた金型メーカーとの関係性について、これからは横のつながりを大切にして協力し合うことも重要だと考えられています。 NDESについて岩本司様に伺うと「コールセンターの対応には満足しています。Space-Eの操作方法から加工データの作成など、不明点について回答をもらっています。Space-Eに望むところはタッチペンの操作です。コマンドを知らなくてもモデル面が簡単に操作できるようになれば便利だと思います。いろいろな発想がありそれを実現できる人間の能力は限界がないと考えています。NDESとはそれを引き出すような関係を続けて、お互いが進歩していければと思っています」というお言葉をいただきました。┏━                       これまで取り組んできた金型づくりについて、岩本孝様、岩本司様に改めて伺うと「良い製品ができた時やっていて良かったと思います。金型は奥が深くやりがいのある仕事です」とお二人とも同じ思いです。その思いに対して少しでもお役に立てるよう、私たちも微力ながら尽力していきます。大型マシニングセンター(2020年導入)日本のものづくりに不可欠な現場での作業マシニングセンター3台(2016年導入)ノウハウを引き継ぎ結果を出す丁寧な作業トライ用の1000トン油圧プレス(2017年導入)NDESへのメッセージ

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