Kazuhisa HigashiKeiichi Shirase5SPECIAL REPORTは日々の作業ではブラックボックス化してしまっているので、それを特定できれば改善につながります。 ほかにAIによる標準化が期待されるものに、加工時の火花の色や温度からその時々の加工の仕方を判断したり、直感的に異常を察知したりするような、人の感性や経験に頼ってきたことが挙げられます。こうした従来のプロフェッショナルな技能者が行ってきたことは、もはや伝説の技で、ショナルな技能者が行ってきたことは、もはや伝説の技で、今新たに人が習得するのは簡単ではありません。白瀬 昔は時間をかけて実際に見て体験し継承してきたのが、先ほども話にあがったように今は一企業がその実践のために割ける時間も余力もありませんし、情報社会で過ごために割ける時間も余力もありませんし、情報社会で過ごしてきた若い世代としても受け入れにくいですよね。小出 そう思います。ただ、いわゆる匠の技が生まれた頃は、その様子を映像や音声を使って分析や記録することはできませんでした。ところが今は、それらは可視化することができ、音や匂い、目に入るものを数値に置き換え、コンピューターに保持できますし、経験の浅い社員を教育することも可能になってくるでしょう。白瀬 先日、型技術協会が広島で行ったワークショップでも、意匠性の高いデザインを実現する金型づくりのために、熟練工の動きをモーションキャプチャーでデータ化して分析し、熟練者との違いを見える化して初心者に習熟させる取り組みの発表がありました。短い時間で的確に熟練工に【所在地】 神奈川県横浜市中区太田町6-79 【URL】 https://www.jsdmt.jp/【設立】 1986年6月【設立の目的】型およびその関連分野に関する技術の進歩を図り、会員相互間および関連学協会・団体との連絡提携の場となり、会員相互の支援、交流、その他会員に共通する利益を図る活動を行う。あわせて我が国経済の健全な発展と国民生活の向上に寄与することを目的とする。アブソルート横濱馬車道ビル201号室人とシステム No.101 January 2022NTTデータエンジニアリングシステムズ代表取締役社長東 和久一般社団法人 型技術協会 会長神戸大学大学院工学研究科 機械工学専攻 教授白瀬 敬一 様一般社団法人 型技術協会5軸加工には期待しています先端技術を使いこなすことで新しいアイディアも生れます人手不足を補い業界全体の強化につなげる金型業界の皆さまとともに環境づくりをしていきたいです
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