Space-E Version 5.10リリースのお知らせ10SYSTEM & INTEGRATION私たちはものづくり分野のお客さまの未来をITで支援するため、Space-Eの「自動化」を目標とし、お客さまの声に耳を傾けながら開発に取り組んでいます。新バージョンのSpace-E Version 5.10(以下、Ver.5.10)では、 最高品質の5軸加工とモデリングの実現を目指して新機能の追加や機能強化を行いました。ここでは、自動化へ進むSpace-E Ver.5.10の概要をご紹介します。率が格段に向上します。株式会社NTTデータエンジニアリングシステムズ製造ソリューション事業部 技術開発部 第二サービス課中島 彩夏 図1 面トリム機能の強化(まとめてトリム)さらに、Ver.5.10のトリム要素の自動トレース機能では、トリム要素が複数ある場合でも、そのうちの1カ所を選択するだけで全てのトリム要素を自動認識できます(図2)。これらの機能を活用いただくことで、サーフェイスモデリング中の面トリム操作にかかる手数が大幅に減り、作業効 図2 面トリム機能の強化(自動トレース)・クラス単位でのモデル保存モデル保存時にクラスを指定することで、1クラスを1ファイルとして保存する機能を追加し、部品ごとのファイル作成にかかる時間を大幅に短縮しました。従来、部品のファイル作成を行う際には、対象のクラスのみを表示状態にして、「部分保存」機能で対象モデルを選択する作業を部品ごとに繰り返し行う必要がありました。Ver.5.10では「クラス保存」機能を使用して、対象のクラスを指定するだけで必要なファイルを一括作成できます(図3)。 また、クラス番号と説明(名前)をもとに分かりやすいファイル名称が自動設定されるため、シミュレーションソフトへの部品デ 図3 クラス単位でモデル保存Space-E/Modelerはじめに・面トリム機能の強化サーフェイスモデリングを効率化するため、面トリム機能を大幅に強化しました。まず、トリム要素や被トリム要素を複数まとめて選択できるようにし、操作性を改善しました。これにより、従来は複数回コマンドを実行していた形状でも、Ver.5.10では1回のコマンド実行でトリム操作が完結できます(図1)。
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