SYSTEM & INTEGRATION12近年、製造業を取り巻く環境にはPLM、デジタルマニュファクチャリング(DM)、デジタルツイン、DXなど、大きな技術革新と働き方改革がもたらされ、各企業、各組織において新しいツールの導入、仕組みの変化、そして意識改革が進んでいると実感されていることと存じます。現在に至るまでツール、データ管理などデジタル改革の流れがあり(図1)、私たちもものづくりに携わるお客さまのニーズや変化を捉え、時代に即したソリューションのご提案により、お手伝いをしてまいりました。本稿では、自動車製造業で多く導入されている産業用ボットを使ったものづくりを中心に、デジタルツインを実現する最新の仕組みをご紹介いたします。まず初めに、なぜものづくりにおいてデジタルツインが注目されるのか整理しておきます。それは、データの一元管理によるデータ収集時間の削減、ノウハウの蓄積と流用、部門間のシームレスな情報・データの連携などといった効果が期待され、生産準備リードタイムの短縮による垂直立ち上げの実現につながるからです(図2)。 図1 製品のラインナップ 図2 デジタルツインに期待される効果 図3 デジタルツインとはここでいうデジタルツインは、大きく「製品のデジタルツイン」、「製造のデジタルツイン」、「パフォーマンスのデジタルツイン」の3つを実現して初めて成立すると言っても過言ではありません(図3)。その中の一つ、「製造のデジ注目されるデジタルツインはじめにデジタルツインを実現する 産業用ロボットシミュレーションとバーチャルコミッショニング株式会社NTTデータエンジニアリングシステムズエンジニアリングインテグレーション事業部 第二営業部 営業課 課長木下 俊二
元のページ ../index.html#14