人とシステム No.106
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SYSTEM & INTEGRATION13※Space-E/Direct Translatorのご利用には、対応したオプションライセンスが必要です。Space-E/CAM 2023は、CAM作業の時間短縮を実現する優れた操作性を備え、高品質加工を可能とする実績あるCAM演算ロジックを搭載しています。・操作性を重視したパネル類加工に関わる多くの項目を考慮する必要があるCAM作業において、Space-E/CAM 2023では容易な操作を実現しました。メインパネルの1画面で、モデル、加工工程全体の流れ、加工条件、経路の確認など一連の作業ができ、さまざまな情報を一目で把握できます。また、1つの機能パネルに統合された加工範囲、工具、加工条件などの設定については、入力や確認が必要な項目を分かりやすく表示します。・複雑な曲面を得意とするCAM演算ロジック複雑な曲面形状を忠実に再現する優れたCAM演算ロジックは、取り込んだモデル形状のサーフェイスを直接参照して均一な構成点の経路を作成します。不均一な構成点の経路になるポリゴン要素を参照する必要はありません。これによりなめらかな経路作成を実現し、複雑な曲面も高精度・高品質に仕上げます。・工具の性能を発揮する荒取り加工機能ラジアスエンドミルを使った効率的な加工を進めるモードを備えた荒取り加工機能は、ワークの外形をオフセットした周回経路により工具全面を利用した加工が可能で、工具性能を最大限に引き出すことができます。コーナー部には工具負荷優先のトロコイド円状の経路と、加工時間優先の取り残しを考慮した経路を出力できます(図3)。表1 ダイレクトトランスレーターの各種フォーマット 図5 干渉時のレポート表示加工時間優先精度優先(Multi)工具負荷優先 図3 効率的な荒取り加工機能・加工領域を自動検出する中取り加工機能加工完成形状と加工途中の形状からストック(取り残し)を認識し、加工が必要な領域を自動検出して経路が作成できる中取り加工機能により、効率的な加工が可能です。ストック認識には、速度優先(Zmap)と精度優先(Multi)の2種類があります。経路計算を早く行いたい場合は速度優先を選択し、形状の細部または立壁を認識したい場合や工具の突き出し長さを算出したい場合は精度優先を選択することで目的に合わせた経路作成が可能となります(図4)。速度優先(Zmap) 図4 ストック(取り残し)認識機能指定したシャンク・ホルダ・工具の突き出し長さで干渉が発生する場合は、必要有効長、必要首下長さを自動算出し、レポートを表示して安全な加工を促します(図5)。指定したホルダ・シャンク・工具の突き出し長さで加工したい場合は、干渉部を回避した経路を作成することができます。干渉を回避した形状を内部的に計算し、干渉を回避するための移動距離を可能な限り短くすることで連続した加工を実現します。さらに、未加工の領域を自動認識してSpace-E/CAM 2023

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