SYSTEM & INTEGRATION15が自動算出します。加工方向の検討や補助面作成の作業が不要で、手動で作成した時と比べCAM作業時間の短縮が見込めます。ストック形状も認識するため、自動的にシャンク・ホルダの干渉を回避し、安全な加工をサポートします(図11)。※荒取りの割り出し角度自動算出機能はSpace-E/5Axis Plusのオプションライセンスが必要です。手動で割り出し方向を設定する場合は、ベクトル方向の設定と軸方向からの角度設定が可能となり、作業者の負担を軽減します(図12)。位置を原点としたフィーチャー座標系を出力して工具を降下するため、アンダーカット部から安全に加工を開始できます。そのほか、多様な加工に合わせた機能も搭載しています(図13)。私たちはものづくり分野のお客さまの未来をITで支援するため、Space-Eによる「CAMの自動化」を目標とし、お客さまの声に耳を傾けた開発に取り組んでいきます。今後も、Space-Eにご期待ください。兜を3Dスキャン後、Space-Eによる3Dモデル、NCデータの作成を行い、5軸加工機によるアルミ削り出しを行いました。ぜひ動画をご覧ください。(ご協力:ものづくりネットワーク沖縄様)YouTubeチャンネル「NDESものづくり情報局」では、Space-Eに関する機能紹介等の動画配信を行っています。Space-Eの機能や操作に関する動画をアップしていく予定です。兜モデルの5軸加工動画の公開<5-axis Machining KABUTO> 図11 5軸荒取りの自動割り出し機能 (1工具で複数方向の割り出し加工) 図12 ベクトル方向(左)と軸方向(右)の角度設定・5軸中取り加工5軸中取りでは、あらかじめ複数方向を指定する、専用のテンプレートを提供します。荒取りと同様に加工方向の検討や補助面作成の作業が不要となり、加工条件と工具を設定するだけで中取り専用の割り出し工程を自動作成します。各割り出し方向において高精度なストックで削り残しを認識しているため、効率的な加工が可能になります。・5軸仕上げ加工5軸仕上げでは、5軸経路を簡単に作成する「3軸5軸変換機能」があります。3軸加工機能で作成した経路をもとに、自動的に工具の傾き情報を付加し、工具軸方向の難しい設定をすることなく、簡単に3軸経路を5軸経路に変換できます。またストック形状を認識して、自動的にシャンク・ホルダの干渉を回避します。同時5軸経路の位置決めの際、開始位置での傾きから開始YouTube 兜5軸加工 図13 多彩な5軸加工機能作成した5軸経路は高精度なシミュレーションにて事前に各干渉箇所の確認が可能です。経路シミュレーションではモデル・工作機と工具の干渉を、切削シミュレーションではストックと工具の干渉を確認し、安心・安全な加工を支援します。指定した工程までのストックを認識させて、シミュレーションを起動するため、途中工程の確認も迅速に行えます。おわりに
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