印刷を行ったりして、目視でその違いを確認することになるため、時間を要するだけでなく見落としなどが発生します。このような課題は、同時並行で開発が行われる場合や、複雑化した設計データを管理する場合に発生するため、これらを解決する設計者の支援ツールが重要です。〈xCompareの概要〉xCompareでは、CATIA V5、SMG、JTのデータを分析して、製品、部品、図面の2つのリビジョン間の差異を確認する他、変換プロセスの検証ができます。ジオメトリの違いだけでなく、CADモデルの全ての設計変更を比較し、検出できます。〈xCompareの機能〉xCompareの機能をご紹介します。・CATIA V5に完全に統合されたxCompareは、部品、製品、図面、CGRの比較を行い、差分を検索して結果の可視化ができます。・比較した結果のレポートは、XML、HTML、および3DHTMLの形式で生成できます。・比較の対象は、3Dモデルデータだけではなく、図面データも可能で、変更箇所は分かりやすく表示されます。・他の比較ツールより大幅に計算速度が上回るマルチスレッド計算により、迅速に変更箇所の確認ができます。迅速に承認プロセスを進めたい。・取引先から受け取る3Dモデルは、形状だけでなく、形状情報・生産情報、変更管理情報など全ての情報が格納されている。xCompareを利用することで、あらゆる種類の変更を素早く特定し、文書化することが可能です。また設計者は、3Dモデルの変更点を見比べて確認する単純作業が不要になり、より高度な設計業務に専念することができます。3DEXPERIENCEおよびTECHNIAソフトウエアについてご興味をお持ちでしたら是非お問い合わせください。次号では、3DEXPERIENCE platform上でのPLM関連サービスを提供するTECHNIAソフトウエアをご紹介する予定です。■ソリューションに関するお問い合わせ先 株式会社NTTデータエンジニアリングシステムズ エンジニアリングインテグレーション事業部 第二営業部 第二営業課 川島 雅彦 Tel : 06-7632-8404SYSTEM & INTEGRATION9 図3 CATIA V5の画面で変更箇所を確認・モデルの形状情報を比較するだけではなく、付随するメタデータ(FT/A寸法、注釈、公差)、パラメータ、名前、色などの全ての違いを確認できます。 図4 図面データの比較〈xCompareの利点〉次のようなお客さまに最適なツールです。・複数の類似データの比較で困っている。・設計承認において図面データの改訂版の相違点を確認し3DEXPERIENCE CONFERENCE JAPAN 2023に出展2023年6月16日(金)に東京で3DEXPERIENCE CONFERENCE JAPAN 2023(ダッソーシステムズ主催)が開催され、出展した私たちNTTデータエンジニアリングシステムズのブースへ、多くのお客さまがお立ち寄りくださいました。4年ぶりとなる会場でのイベントとなり、3DEXPERIENCEにおける私たちの取り組みや今回ご紹介したTECHNIAソフトウエアについてご説明することができました。おわりに
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