人とシステム No.108
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6人とシステム No.108 January 2024本稿では、前号(No.107)のTECHNIA製品である3D製品・部品、図面同士の比較ツールxCompareに引き続き、国際標準に適合する車両設計コンプライアンスとアーキテクチャの検証ソフトウエアCAVA(CATIA Automotive Extensions Vehicle Architecture)を中心に、その他Lite My Way、Value Components、Integration Framework、Value Tools、myPLM、Lite3Dをご紹介します。自動車および航空機の設計において、車両のコンプライアンスは必須の要素です。CAVAは、Audi、BMW、Daimler、Porsche、Volkswagenなどの世界的な自動車メーカーとTECHNIAが協力して開発に取り組み、業界で唯一実績のあるソフトウエアです。国際基準や規制に適合するように、車両の設計とアーキテクチャのコンプライアンスを効率的に検証できます。〈国内・国際標準に適合〉自動車のコンセプトから認証に至るまで、業界の規制と標準に準拠します。自動車メーカーは、発売および認証の際に規制、規範、基準を満たすことが要求され、これらの要件は国によって異なります。CAVAでは、このルールをCATIAの機能として提供し、車両の形状が法的要件を満たしているかどうかを確認することが可能です。車両パラメータの相互依存性:・現在の設計状態における規格への適合性を評価するには、自動車のパラメータとコンポーネントの形状変更に対する迅速かつ関連性の高い反応が必要になります。・コンセプトの段階で最適な車両設計を見つけるために、多くの反復計算の仕組みが開発されます。・コンポーネントの開発中に、形状が変更される場合があります。・CAVAの規制部分については、業界関係者と協力して常に評価、更新されています。国内および国際規格の例:バックミラー: FMVSS 111、ECE-R 46シートベルト: ECE-R 14/05, FMVSS210バンパー: ECE-R 42、FMVSS 215マネキン: Eye Ellipse- SAE J941、     2D-Template- SAE J826視野: FMVSS 104、ECE-R43、ADR 15/16ヘッドインパクト: FMVSS 201日本「近距離可視性」:(MLIT 619/2002 Att.81)※これらの規格を設定可能です(XMLベース)〈CATIA V5、V6、3DEXPERIENCEと完全統合〉・CAVAは、独立したワークベンチまたはアプリケーションとしてCATIAに統合でき、すべてのCATIAパラメータへアクセスし、変更後の更新を迅速に行えます。・CAVAフィーチャはCADデータ内に直接保存されるため、入力パラメータまたはジオメトリに変更があると自動的に更新されます。・車の機能ツリー内に関連フィーチャとして統合されるため、設計フェーズですぐに使用できます。・CAVAはオープンな構成が可能です。企業固有の標準を作成する、または読み取り可能な.xmlファイルとして提供されるサポート対象の標準を選択するだけです。・CAVAの結果は、通常のCATIA形状として下流のアプリケーション用にエクスポートでき、CAVAがなくても読み取り可能です。カスタマイズが可能なレポートテンプレートを利用すると、テキスト、Excel、および描画レポートを作成できます。SYSTEM & INTEGRATION株式会社NTTデータエンジニアリングシステムズエンジニアリングインテグレーション事業部 第二営業部 第二営業課川島 雅彦はじめにCAVA〈CAVA製品構成〉CAVAは、完全な製品として利用するだけでなく、特定のアプリケーションのサブ製品としても利用が可能です。TECHNIAソフトウエアPLM導入を加速する製品のご紹介

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