人とシステム No.109
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26 自動車部品を中心とした金型、専用機、生産ラインの設計から製作までの一貫体制を整え、独自技術を持つ片山工業様は、薄板を折り紙のように曲げ加工した部品を製造する板金加工のロール成形を得意としています。特にボディー部品は複雑な3次元形状となるため、ボディーに合わせた曲げ加工の技術は同社の強みとなっています。 創業から77年、会社設立から65年という歴史の中で、独自技術で製造した部品が日本の自動車産業を支えてきました。同社の歩みについて代表取締役社長の片山昌之様は次のように説明します。「1947年に祖父の片山覚而が、自動車の排気系部品の製造を始めて、1959年に片山工業株式会社を設立しました。祖父は、独自の発明で特許を取得するなど根っからの技術者でした。2代目の社長として、1980年に父の片山典男が引き継ぎました。父は、日米の自動車貿易摩擦が激しかった1980年代に海外展開を積極的に推進するなど、新しい経営方針を示し、米国のケンタッキー州に現地法人カタヤマアメリカンを設立しました。そして私は、片山グループの親会社として片山ホールディングス株式会社を2017年に設立し、国内の片山工業をはじめ、海外拠点の米国、メキシコ、マレーシア、中国、韓国、タイの自動車部品の事業を集約しています。また自動車以外の新事業として、2023年にKatayama New Business Corporationを設立し、人々の幸せと地球環境に着目した製品、サービスの提供を始めました」 片山工業様の特徴の一つに、地域貢献を大切にする日本企業ならではの経営姿勢があります。片山社長によると「事業を始めた祖父も、それを引き継いだ父や私も、井原市への地域貢献に注力してきました。その一つは納税の役割で東京都の恵比寿にある片山ホールディングス様のオフィス地元に貢献する日本企業の良さを生かし、グローバル企業として活躍途絶えていた金型内製化に取り組む、若手育成の“金型プロジェクト”世界で活躍する自動車部品メーカー片山グループ社員を大切にしながら地域貢献を重視する社風片山工業株式会社 様Space-E金型技術者の育成強化を図り成長するグローバル企業■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■POINT1

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