最近では、お客さまにオンラインで解析結果の画像を見せながら打ち合わせを行うこともあるそうです。 同社には、従来のオンプレミス型のSimufact Formingに加えて、Simufact Formingをクラウド環境で利用できるSimulation-Spaceという従量課金制のクラウド型解析ソリューションサービスがあります。 松井様によると、Simufact Formingのオンプレミス型とクラウド型を併用するメリットは大きいと言います。「本社のSimufact Formingは常にフル稼働状態が続いているため、繁忙期で追加案件の解析を行いたい場合に、クラウド型のSimulation-Spaceで対応しています。一時的に2台のSimufact Formingを利用できるので、追加案件の対応もスムーズに行えます。一方で、退社する前に複数の解析を直列でつなげて、最初の計算が終わったら次の計算に入るという段取りにして翌朝に結果を確認しています。計算時間が長くなる複雑な形状の場合や検討するパターン数が多い場合は、クラウド型を用いて並列に計算させることで解析結果が早く得られるようになります。現在は常時2台分のSimufact Formingをフル稼働させるほどではありませんので、初期投資が極力抑えられるクラウド型のメリットは大きいと思います」 クラウド型を活用するもう一つの目的として、人材育成と業務の分散化を目指していると案納様は話します。 「東京にサービスステーションの部門があり、金型設計とメンテナンスサービスを兼任している社員がいます。これから集中して勉強する期間を設ける予定なので、そういった場合でも、使いたい時に使った時間分の料金だけで利用できるクラウド型であれば、勉強期間の利用料金だけ負担すればいいのでコスト的にもメリットがあります。今後はお客さまより東京に機種選定の依頼が直接あった場合、Simufact Formingを使って対応してもらいたいと考えています。ゆくゆくは本社にも解析ができる若手の社員を採用し、案件を分担することで効率の良い解析が行える体制を目指したいと考えています。そして、解析業務を行える社員が増えてくると、クラウド型から常設のオンプレミス型へ移行する検討もあるかと思います」 松井様に長年ご利用いただいているSimufact Formingについて伺うと次のように話します。「私が解析担当になったとき塑性加工は専門ではなかったのですが、Simufact 8「心を込めて作った製品で世界の人々に貢献」という企業理念から生み出されるさまざまな圧造機械「Simufact Forming」のオンプレミス型とクラウド型の「Simulation-Space」をご利用いただく環境オンプレミス型とクラウド型の併用で解析の効率化と人材育成を計算時間の短縮に大きな期待クラウド型Simulation-Space
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