ンポジウムに参加し、最終日の4月12日はJAMBE、PSI、System Xの3団体の合同会議に出席しました。 「embedded world 2024」に参加するため、4月9日はミュンヘンから少し足を延ばしてニュルンベルクまで行きました。ミュンヘン中央駅からドイツの新幹線ICE(InterCity Express)に揺られることおよそ1時間の場所にあります。ニュルンベルク中央駅を一歩出ると駅舎の美しいゴシック調の建築に目を奪われました。そのまま旧市街に出れば中世から現代までの歴史と民族性に思いをはせることができる美しい街並みを見ることができます(図2)。12 これまで、システムズエンジニアリング(SE)に関する情報を本誌で3回(No.105、No.106、No107)にわたり掲載してきました。ここ数年、自動車業界では(MB)SE*1への関心がますます高まっています。私たちNTTデータエンジニアリングシステムズは、モデルを用いたバーチャル開発を推進するための業界団体である一般社団法人MBD推進センター(以下、JAMBE)に参画し、SIerとして自動車業界を中心としたバーチャル開発の支援ができる体制を構築してきています。JAMBEのような団体は日本のみならず海外にも存在しています。 この度、ドイツの業界団体であるprostep ivip(以下、PSI)のシンポジウムが2024年4月10日、11日にミュンヘンにて実施され、このイベントに参加しましたので、地域の様子を交えながらご報告します。*1 本文では以下SEとします。MBSEについてもSEという言葉に含まれます。日程 今回の渡航は、ドイツにおけるバーチャル開発のトレンドや技術情報の獲得および、JAMBEの他社メンバーやPSIメンバーとの信頼強化が目的です。図1にスケジュールを示します。初日の4月9日は組み込み系のイベントである「embedded world 2024」に、4月10、11日はPSIのシ図1 スケジュール株式会社NTTデータエンジニアリングシステムズ新事業企画室 DX推進部 企画課課長代理 加藤 智之, Dr. Eng.図2 ニュルンベルクに思いをはせてはじめに組み込み系における バーチャル開発の機運の高まりシステムズエンジニアリング 連載番外編 ドイツにおけるバーチャル開発に関する調査について
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