東いきたいという思いを感じます。この働く環境がMIYUKI東CDP(Career Development Program:キャリアデベロ東社の取り組みをぜひご紹介ください。東Operating Procedures:標準作業手順書)を導入するなど、東デジタル化、SDGsの取り組みについてお話をお伺いでき東東5人とシステム No.111 January 2025SPECIAL REPORT将来を見据えた人材育成プラン若い社員が活躍できる会社に御社に適用したデジタル化の取り組みは素晴らしいと思います東 和久Kazuhisa HigashiNTTデータエンジニアリングシステムズ代表取締役社長 御社は動画マニュアルを使ったSOP(Standard 人材育成でもデジタル活用が進んでいると聞いています。 四日市事業所の特徴なのですが、約140名の社員の小幡うち3割以上が10代、20代になります。一方で、30代の社員が圧倒的に少なく、ベテランから若い世代への技術伝承が一つの課題になっていました。それもあって、動画マニュアルのツールを使ったSOP動画を作成しています。 作成されている動画はどのような内容が多いのですか。 職人技の動画が多く、数は1,000を超えています。内小幡容は、染色工程、生地の仕上げ工程、それから設計、生産指示工程、縫製工程などがあります。どれも30秒から1分程度の短いもので、若い社員が積極的に撮影、編集を行っています。動画の撮影でベテラン社員に聞きに行くと、いろいろ丁寧に教えてくれるそうで、若手とベテランのコミュニケーションにもつながって非常に良い相乗効果を生んでいます。また、現場には動画のQRコードを貼り付けている箇所があり、それをスマートフォンで見ることができますし、タブレットを置いている場所もあるので必要なときに動画を見ることができます。 SPO動画が成功した一番の秘訣は、若い社員が積極的に取り組んでいけるボトムアップの仕組みですね。この動画による教育効果も高いのではないですか。 新入社員の教育として、現場で作業する前に動画で小幡学んでおくと習得のスピードが速いですね。また、人材育成の一環としてスキルマップの作成に取り組んでいます。多能工化を推進する上で、誰がどのようなスキルを持っていて、どのように教育していくか計画を立てる必要があります。個々のスキルアップを図る手段として、動画内容の理解度を確認するためのテストを実施するようにしました。 未来を見据えた人材育成は大切ですね。私たちにも、ップメントプログラム)という社員のキャリアアップをサポートする仕組みがあります。社員が自己のキャリア目標や将来像を確認しながら成長することが重要です。 SDGsから生まれたビジネスもあると伺いました。御 SDGsの関連の一つに、窒素が含まれているウール小幡を肥料として使うことで土壌を改良し、生育を促す『ウールの畑プロジェクト』があります。工場内に作った畑をスタートに、四日市農芸高校、農家さんたちと協力しながらお茶や酒米を作っていて、酒米は県内酒造メーカーの日本酒や梅酒用原料で使用されています。他にもSDGsではないのですが、2023年に制服委員会を立ち上げ、不評だった制服から社員が誇りを持って働ける格好良い制服にリニューアルしました。また、社員がデザインした服のファッションショーを毎年開催したり、工場内に社員が自由にイラストを描けたりする業務以外のイベントもあります。 若い社員が中心に楽しみながら働くことを大切にしてブランドを支えているのですね。 繊維業というのは、労働集約型の産業で一つ一つ手小幡渡ししながら多くの人の思いをリレーのバトンパスのようにつなげていく業種だと思っています。弊社は120周年を迎えましたが、あくまで通過点の一つです。この先も長く続く会社にするためには、若い社員が活躍しながら安心して長く働ける環境作りを進めていきたいと思います。 この度は、大型機械が稼働する工場見学や御社独自の大変勉強になりました。本日はありがとうございました。
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