人とシステム No.112
16/20

向けのERPソリューション「Project-Space」Version3.1(以下、Ver.3.1)の概要についてご紹介します。Ver3.1では、お客さまの業務状況に適したデータベースの選択が可能となる他、導入時のセットアップや移行作業の工数削減を実現しました。めの環境整備を行いました。これによりお客さまは、ご利用要件によってPostgreSQLまたはOracleのデータベースを選択できます。PostgreSQLは、ライセンス費用を抑えることができ、初期費用や運用費用の削減が可能です。一方、高機能・高性能を備える従来からのOracleは、マルチテナントでの導入などに最適です。また、Project-Spaceのベースである Biz∫は、バージョン3.0からPostgreSQLの対応を行っています。引先登録ツール、受注伝票取込ツールに関して簡易登録機能を追加しました。これにより、導入時の取引先登録や受注伝票取込のセットアップ、移行作業の工数削減が可能となり、お客さまの初期費用の低減につながります。さらに移行作業の際、お客さま側の移行データの準備も容易になります。次に改善内容を記述します。はじめに本稿では2025年4月にリリースしました受注生産型製造業1)取引先登録ツール①入力項目チェックの強化:入力ルールをあらかじめ定義することで、登録・更新時の入力チェックができます。②類似取引先一覧表示:登録済の取引先は、類似取引先を一覧表示して確認ができます。③配信変換:各テナントの異なる設定を保持する場合、マスタ配信時に固有設定へ置き換えができます(図1)。 図1 配信変換処理のイメージ2)受注伝票取込ツール①項目マッピング:受注・契約・工事は項目マッピングを定義し柔軟な取込ができます。②データ補完:Project-Spaceの請求予定・売上予定の項目に対し、受注・契約・工事の項目から補完し、自動生成できます。望にお応えした新機能および既存機能の強化を行い、「はやく ながく 確実に」を合言葉に、お客さまに満足いただける製品開発を続けていきます。おわりにProject-Spaceは、今後も時代のニーズやお客さまのご要14株式会社NTTデータエンジニアリングシステムズビジネスインテグレーション事業部 営業部 第三営業課高橋 萌恵人とシステム No.112 May 2025SYSTEM & INTEGRATIONPostgreSQLの選択が可能Ver3.1では、ご要望が多かったPostgreSQLに対応するたセットアップ・移行作業の効率化複数領域かつ複雑なデータを登録するセットアップ時の取受注生産型製造業向けのERPソリューション Project-Space® Version 3.1のご紹介

元のページ  ../index.html#16

このブックを見る