人とシステム No.112
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東代の変化に合わせて方向転換できることです。自らが持っ東他にも、工程管理などを全てクラウド環境の中で可視化す4人とシステム No.112 May 2025SPECIAL REPORT1.技術革新の中核となるCAD/CAM/CAEソフトウエアの自動化推進のための要素開発(AI開発を含む)に共同で取り組みます。2.両社の技術を融合し、金型加工から金属加工への展開をコア事業として位置づけます。3.型設計時の解析システムとの連携による試作頻度の減少、製造ノウハウのクラウド蓄積による技術の属人化解消、AI活用による型設計から製造までの工程自動化、などを実現する各機能を共同で開発します。4.各製造設備から収集した実績データの分析結果をもとに、生産管理システムを軸にFAを総合的に支援する「クラウド型スマートファクトリーサービス」を提供し、お客様の製造設備能力を高め、生産性の向上に寄与します。5.両社が持つ知見と先端技術を結集した次世代情報インフラ構築に取り組み、デジタルツインの適用拡大と自動化を目指します。6.国内事業で培ったノウハウを東アジア、ASEAN地域にいち早く浸透させ、欧米市場も見据えたグローバル展開に取り組みます。続けることだと考えています。中小企業を中心とする製造業のお客さまが求めているのは、一緒に経営課題に取り組み、先進的なデジタル技術を用いて幅広い価値を迅速に提供できるパートナーです。今回の連携強化によって一定規模を持つ製造業DXインテグレーターが誕生したと言えるでしょう。今後は、多くの製造業のお客さまからの期待に応えていきたいと思います。 スタートはCAD/CAM事業が主体になりますが、今塩田後は生産管理システムなどと御社が得意とするクラウドを掛け合わせることで製造業DXインテグレーターへの道はより早く近づくでしょう。それによって、工場全体の最適化システムといった統合した商品をご提供できるので、中小企業の製造業のお客さまのメリットは大きいと思います。 工場には、CAD/CAMをはじめ、解析、計測、生産管理といったいろいろなソフトウエアが入っています。それが今は単品で扱われていますが、個々のデータ活用だけでは大きな生産性の向上には限界があります。全体の最適化を図ろうとすると、それぞれの連動性を持たせながら統合管理できるようなシステムが必要です。両社が目指すのは、CAD/CAMや生産管理システム、現場の自動化支援ツールと同一のプラットフォーム内で運用し、工場全体の最適化と生産性の最大化にお客さまと一緒に取り組む製造業DXインテグレーターです。 塩田社長からお話のあったCAD/CAMや生産管理のることが重要だと考えます。そこで得られた情報をフィードバックすることで、それまで属人的だった技術やノウハウを企業の資産に切り替えることができます。そのためのツールの提供にとどまらず、コンサルティングも含めた全面的な協力を行います。これも、製造業DXインテグレーターの大きな役割だろうと思っています。 日本の中小企業の製造業は、海外と比較してもまだ塩田優位性を持っている分野があります。その中には新たな技術を開発するというよりも、今持っている技術を磨いて日本ならではの高品質、高精度を追求されています。また、本来持っている技術が、異なる分野で評価されて業績が伸びている中小企業もあります。 中小企業の最大の強みは、早く決断することができ、時ている技術を他のマーケットや業界で適用できないか調査したり、他の技術と組み合わせた新技術を発見したりすることで、差別化できる新事業に育っていくのではないでしょうか。自分たちの強みのプラスアルファを探すことができる中小企業は伸びていきますし、スピーディーに取り組まれることで、今後の可能性にもつながっていくと思います。 そうですね。幅広い視野でスピード感を持って取り塩田ー 両社の連携体制 ーー 両社が取り組む活動概要 ー時代の変化に対応する日本の中小企業の製造業

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