人とシステム No.112
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東にDXは不可欠であり、それを支えるのはNTTデータエン東アルファの部分を探す一方で、DXはどこから始めればい5人とシステム No.112 May 2025SPECIAL REPORT組むことができるのは、これからの中小企業の製造業の強みと言えます。今後は、技術を持つことで選ばれる側から仕事を選ぶ側になってもらえれば、日本の製造業はまだまだ活性化していくと思います。特に金型は、高い技術力を活かした高付加価値な製品を生み出す基盤です。自動車でいうとEVや自動運転などは、軽量化や高機能が求められる部品が多く、それに対応する金型は日本の技術が欠かせません。 中小企業の製造業のお客さまは、自社の技術にプラスいのか、AIをどのように活用すればよいのか、考えることがたくさんあります。私たち両社はそういった分野のプロフェッショナルであり、製造業DXインテグレーターとしてお客さまと一緒に課題解決に取り組んでいきます。 今後は、両社による多重開発をやめて、できる限り塩田それぞれが持っている専門技術を伸ばしながら、それを融合させることで、お客さまに意義あるものをいち早くご提供することが可能になります。例えばAI技術など、これから両社によって新しい研究開発によるパワーアップを図ります。 また、御社が持っているクラウド技術は、お客さまの事業でどのような役割を果たすのか、例えば次世代の省力化ソリューションのようなご提案ができるのではないかと考えています。一般的にクラウドというとサブスクリプションという考えになりがちですが、決してそうではありません。クラウドを通じたライセンス提供というのは当然ありますし、クラウド自体をビジネス化していくこともあるでしょう。お客さまのニーズに応え、さらに選択肢が広がることで流通側にも利益をもたらすことができます。御社で開発しているクラウドだからこそ実現ができると期待しています。 それから、前々から東社長がおっしゃっていましたが、日本にとって、日本の製造業、日系の製造業における生産性を上げていくことが重要です。 中小企業の製造業のお客さまの未来を作り上げるためジニアリングシステムズとC&Gシステムズグループの強固な連携の構築です。 これから5年先、10年先の事業を見据えたとき、これまで数十年にわたり続けてきた今の事業を次の世代の人たちにどうやってつないでいくかが問われ、結果が求められています。今ある自分たちの世界の中で、さらに製造業の変化の中でどうあるべきか、真剣に取り組まなければいけない時代になっていると言えるでしょう。 塩田社長、本日の対談では忌憚のないお話をありがとうございました。両社の連携強化はスタートしたばかりです。これから両社が果たす役割をしっかり全うしていきましょう。引き続きどうぞよろしくお願いいたします。連携強化で取り組む10年後を見据えた事業

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