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CADデータチェッカー補足
CADデータ品質(PDQ)の重要性

掲載日:2018/10/29

今日では、3Dデータでの製品情報受け渡しが主流となりました。2次元図面でやり取りしていた頃に比べ、モデル形状が一目で伝わるようになる・CAMによる経路作成が容易になる等メリットがあるため、段々と皆様に受け入れられてきました。

一方で、使用する3次元CADが異なる場合に無視できない弊害も発生しています。

異なるCAD間での3Dデータ授受時の不具合

異なるCAD間での3Dデータ授受時の不具合

お取引先様からIGES・STEPといった中間ファイルを受け取り、お手持ちのCADで取り込んだ際、本来は一枚の面であるはずの箇所に崩れた複数の面があったり、フィレットであるはずの箇所が球体となっている不具合が起きたことはないでしょうか。

実は、こういった不具合の多くはお取引先様でのCADモデリングが原因ではありません。

異なるCAD間で3Dデータを受け渡しする際のデータ変換に原因があります。

不具合発生の原因

CADメーカーがCADを製作するにあたり、各々の開発コンセプトに基づいたカーネル(ベースとなるシステム)選定・独自の定義/解釈を行っているため、例えば点要素ひとつとっても表現の仕方・データの持ち方は違っています。CADが違えば、世界が全く違うと言っても過言ではありません。

そのため、モデリングを行ったCADでは正しく形状が表現されますが、別のCADでそのモデルを開いた場合にうまくデータが伝わらず、どうしても不具合が発生してしまいます。

具体的には下記3項目が不具合の要因となります。

カーネルごとの位相表現の違い

カーネルごとの位相表現の違い

カーネルごとの許容誤差の違い

カーネルごとの許容誤差の違い

CADデータ品質の低さが後工程に与える影響

CADデータ品質の低さが後工程に与える影響

3Dデータに不具合がある場合、CADデータの品質は低い状態となります。

CADデータの品質が低い状態ですと、設計・加工・解析のどの段階においても様々な問題を引き起こし、修正や手戻りを余儀なくされ多大な対応時間を要することになります。

この手間は、個々の会社・ツール単位での課題というだけではなく、積もり積もって考えると、ものづくり業界全体のリードタイムにも大きな損失を与えています。

JAMA/JASMA PDQガイドライン

CADデータの品質(PDQ:Product Data Quality)が業界全体のリードタイムに及ぼす悪影響を問題視した、JAMA:日本自動車工業会、及びJASMA:日本自動車部品工業会は、自動車業界全体のCADデータ品質の改善と向上を目的として、一定の基準を策定するための活動を実施し、その活動成果を「PDQガイドライン」として取りまとめています。
(詳しくはこちら:https://www.jama.or.jp/cgi-bin/pdq/download_pdq.cgi

CADデータ品質の問題は、決して無視していいようなことではなく業界全体で取り組まねばならない問題となっています。

CADデータ品質向上のために

こうしたCADデータの品質の問題を解決するためのサービスとして、データ品質管理サービス「CADデータチェッカー」をご用意しております。

このサービスでは前述のPDQガイドラインに沿って、CADデータのモデル品質をチェックし、エラー箇所を抽出し、その箇所をクラウド上で自動修復します。

ご興味がございましたら、ぜひ下記までお気軽にご相談ください。

・クラウドサービス事業部   電話:03-5711-5331