- Q 造形データを作成する3次元CADは何でも構いませんか?
- A どのような3次元CADをご利用いただいても問題はございません。
造形する形状を3次元CADでモデリングしてSTLファイルで保存してください。
- Q STLファイルについて教えてください。
- A STLファイルは、3次元モデルの保存形式の1つです。
3角形の面で多面体近似したもので、多面体近似の許容誤差は表面の滑らかさ、精度にも関係してきます。
STLファイルを保存の際は、許容誤差の設定をご確認ください。
- Q 造形方式を教えてください。
- A EOS社の3Dプリンターは、材料である粉末状の熱可塑性樹脂または金属をレーザーで一層ごとに溶かし、固めながら造形していく装置です。
この造形方式は、粉末床溶融結合(Powder Bed Fusion)と呼ばれます。
また、他の名称として、樹脂の場合にはSLS(Selectinve Laser Sintering)、金属の場合にはDMLS(Direcl Metal Laser Sintering)、SLM(Selective Laser Melting)とも呼ばれます。
- Q 利用されている業界を教えてください。
- A EOS社の3Dプリンターは、医療、航空宇宙、工業、自動車など様々な業界において、試作から最終製品の製造まで幅広く利用されています。
大企業だけでなく多くのサプライヤーにもご導入いただき、既存製品の造形プロセスを置換するという利用ではなく、3Dプリンターならではの機能を備えたパーツとして競争力をもたらしています。
- Q 実際の部品事例を教えてください。
- A 金属、樹脂を問わず実際に部品として利用されている事例は、以下のようなものがあります。
・航空機のエアダクト
・工場ロボットのロボットハンド
・手術用のフィクスチャー
・頭蓋骨や骨盤のインプラント
・レーシングカーの部品
・地球観測衛星のアンテナサポート
・コンセプトカー
・シューズのソール
...など
詳しくは当社の事例、EOS社の事例(英語)をご覧ください。
- Q 材料は、メーカー純正品以外でも造形できますか?
- A EOS社の3Dプリンターは、メーカー純正品以外の材料でも造形することができます。
造形に関わるパラメーターの調整が必要になります。
- Q レーザー照射パラメーターは変更できますか?
- A EOS社の3Dプリンターには、230以上ものレーザー照射パラメーターがあり造形条件の変更が可能です。
造形物の品質に関わるパラメーターはレーザー照射以外にもありますので、3Dプリンターを使いこなすためには関連する要素を包括的に検討し最適化する必要があります。
- Q 1台で金属と樹脂の両方を造形できすか?
- A 材料である金属と樹脂では物性が違うため、それぞれ別々の装置となります。
EOS社の3Dプリンターは、樹脂用、金属用に特化した装置として設計しているため、適切な条件下で最適な造形ができます。
- Q 3Dプリンターの装置以外に必要な機器について教えてください。
- A 造形するためには周辺機器が必要になります。
EOS社の3Dプリンターには、安全かつ効率の良い造形プロセスを構築するための周辺機器を用意しており、標準的なものからオプションまでさまざまなものがあります。
この周辺機器は、樹脂用と金属用、さらに導入台数でも内容が異なります。
また、お客様の導入環境や現在所有している装置にも関係してきます。
- Q 切削機能はついていますか?
- A EOS社の3Dプリンターは、造形のみの装置になります。EOS社は、3Dプリンターと工作機を別にすることで、各々に必要な機能や条件が追及でき、お互いのメリットが活かせると考えています。
EOS社の3Dプリンターは、パーツのどの部分でも精度よく、内部の構造まで表面のきれいな造形物となる高度なレーザー制御を行っております。
- Q 材料はリサイクルできますか?
- A 金属粉末は、ほぼ100%リサイクルが可能です。
樹脂粉末は、材料によりリサイクル率が変わります。
- Q 精度について教えてください。
- A 精度については、材料、溶融する体積、形状や設計、レーザーのパラメーター設定により差がでます。
確認にはテスト造形をお勧めします。
材料に関しては次のサイトを参考にしてください。
EOS社の材料データシート(英語) 樹脂 / 金属
EOSINT/FORMIGA 導入事例
「人とシステム」に掲載したEOSINT/FORMIGAの導入事例です。