これは体験版ですので、一部の項目しか使用できません。
この章では、スプルー、ランナー、ゲートのそれぞれの役割や特長、形状などについて説明します。 |
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射出装置から射出された溶融プラスチックは、スプルー(スプルーブシュ)を通り、ランナー、ゲートを通って、キャビティ内へ流れます。
溶融プラスチックは、スプルー、ランナーを通る間に温度が下がるので粘度が高くなりますが、ゲートを通るときのせん断発熱でもう一度粘度を低くしてキャビティ内に充填します。
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スプルー、ランナー、ゲートは、成形が終了し、成形品が完成すれば不要なものになり捨ててしまいますが、ランナー、ゲートは、成形品の品質や原価を大きく左右する重要なポイントです。
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ゲート |
ゲートには、入口を狭くする制限ゲートと入口を狭くしない非制限ゲートがあります。
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制限ゲート |
制限ゲートには、次のようなものがあります
◆サイドゲート | ◆サブマリンゲート(トンネルゲート) | |
![]() 成形品の側面に設けます。 ゲート跡が残ります。 2つ以上のキャビティ構成のときに多く使用されます。 |
![]() 成形品の表面、側面、裏面など位置は自由です。 ゲートがキャビティ内に残らないための工夫が必要です。 |
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◆ピンポイントゲート | ◆ファンゲート | |
![]() 位置は比較的自由です。 金型がスリープレート方式のため、構造が複雑になります。 |
![]() ゲート幅が広いので、仕上げが困難でコストがかかります。 ゲート跡が残ります。 |
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◆フィルムゲート | ◆バルブゲート | |
![]() 薄板状の成形品に適しています。 ゲート幅が広いので、仕上げが困難でコストがかかります。 ゲート跡が残ります。 |
![]() ホットランナー方式なので、スプルー、ランナーの排出がありません。 成形品の表面か裏面に設けます。 |