|
応力の求め方 |
製品に荷重が作用すると、構造は変形すると同時に、内部に応力とひずみが生じます。
加えている力の大きさ(荷重)を、力を加えられている材料の断面積で割った値を応力といいます。
単位断面積あたりの強さが求められます。
![]() |
荷重が大きくなればなるほど、また、断面積が小さくなればなるほど、応力は大きくなります。
応力は作用する荷重の種類により様々で、引張り力を加えた場合は「引張り応力」、圧縮力を加えた場合は「圧縮応力」といいます。応力が大きくなりすぎると、製品が破損します。
プレス加工に使用される金属材料においても、引っ張りすぎるとちぎれてしまい、圧縮しすぎると押しつぶされてしまいます。一般的な鉄鋼材料が破壊する応力は392〜980Mpa(40〜100kgf/mm2)です。
![]() |
![]() |
引張り応力の計算 |
例として、一辺が20mmの角柱を、196kNで両側から引っ張った時の引っ張り応力を計算してみましょう。
![]() |
![]() |
||
![]() |
![]() |
材料の強弱 |
材料の強弱は、耐えられる応力の大きさで判断します。
下図の引張り試験の例では、荷重F1, F2の大小比較でなく、応力σ1, σ2の大小比較が必要です。
![]() |
![]() |