NTT DATA NTT DATA

3次元艤装設計における設計者の早期育成に向けて
トレーニングプログラムを提供開始

~AutoCAD Plant 3Dおよび管ナビ(kan navi®)の操作演習を実施~

株式会社NTTデータエンジニアリングシステムズ(本社:東京都大田区、代表取締役社長:木下 篤、以下:NDES)は、一般社団法人 日本中小型造船工業会が本年度から実施する「3次元艤装設計ツールの導入による中小造船所の人材確保事業」(日本財団助成事業)の3次元艤装設計ツールのトレーニングおよびサポートの業務委託契約を2015年4月6日に締結しました。

トレーニングに利用する3次元艤装設計ツールは、NDESが2014年より開発・販売を行うAutodesk社のAutoCAD Plant 3D上で稼動する3次元艤装設計システム「管ナビ(kan navi®)」です。造船会社および設計会社の艤装設計担当者を対象とした第一回の基礎トレーニングは、2015年5月24日(日)から3日間の予定でNDES関西支社にて実施します。第2回以降も順次開催の予定です。

背景

造船現場では、熟練作業者が減少する中、2次元図面の解読経験が浅い作業者のために、図面の3次元標記やビューワでの作業指示が緊要となっています。さらに、造船設計における熟練設計者の減少の影響も大きく、若手設計者の早期育成が急務となっており、特にスキルアップのハードルが高い2次元設計よりも、ビジュアル化できる3次元設計への要望が高まっています。

しかし、造船業界では、いまだに2次元設計が大きな比重を占め、3次元CADの導入が十分浸透していないのが実情です。そこには、3次元CADの設計要員の確保が難しいという事情や、設計作業の大半を設計会社に外注しているという業界全体が抱えている背景があります。従来の造船業向け3DCADソフトが高価で大規模なプログラムで中小型造船所にとって高コストでありました。

日本中小型造船工業会では、艤装設計技術者がこの10年で半減するのではとの危機感を持たれて、メンバーの造船会社からCADベースによる3次元設計ツールの普及と艤装設計技術者育成事業の要望があったこともあり、この度、NDESの「管ナビ(kan navi®)」を採用されました。

NDESは、3次元艤装設計向けの日本語トレーニングテキストを用意し、AutoCAD Plant 3Dおよび「管ナビ(kan navi®)」による操作演習環境を整備することにより、若手設計者の早期育成に向けたトレーニングプログラムの提供を開始いたします。

3次元艤装設計システム「管ナビ(kan navi®)」

NDESは、プラント向け機能を豊富に有するAutodesk社の3次元設計ツール「AutoCAD Plant 3D」をベースに、造船設計業務に必要な機能を追加した3次元艤装設計システム「管ナビ(kan navi®)」を2014年9月にリリースしました。この3次元艤装設計システム「管ナビ(kan navi®)」は、これまで使い慣れたAutoCAD の操作感でなじみやすく効率的な3次元設計を可能にし、かつ、低コストであるため造船会社はもちろん小規模の設計会社でも導入が可能なシステムです。

3次元艤装設計のメリット

トレーニングプログラムの内容

基礎トレーニング

内容 AutoCAD Plant 3D でのモデリングと図面化を習得します。
管ナビ(kan navi) バンドモデリング、一品図出力、バンド製作図出力、Excelスクリプトについても習得します。
テキスト 「AutoCAD Plant 3D Training Book(モデリング、オルソ図面作成)」
「管ナビ(kan navi)バンドモデル登録集計、管一品図出力 Training Book」
「Excel スクリプト Training Book」
受講日数 3日

3Dデータ設計手法トレーニング

内容 従来の工法とは異なる、3次元設計の利点を生かした設計をするための知識を習得します。
受講日数 3日

目標値

2015年度で3コースの受注を目標としています。

今後について

NDESは、AutoCAD Plant 3Dでの設計受託によるモデルおよび図面提供を行うとともに、基礎トレーニングを中心に、中核となる設計技術者向けの教育プログラムを拡充し、今後もサービスメニューの充実を図っていく予定です。

関連情報

「バリシップ2015」に日本船舶表示株式会社様のブース内で「管ナビ(kan navi®)」を展示いたします。

名称 バリシップ2015
主催 UBMジャパン株式会社
日時 2015年5月21日(木)・22日(金)・23日(土)
午前10時~午後5時(最終日は午後4時まで)
会場 テクノポート今治、旧今治コンピューターカレッジ、フジグラン今治

株式会社NTTデータエンジニアリングシステムズについて

1977年設立の株式会社NTTデータエンジニアリングシステムズは、設立当初から造船業界向けのCAD/CAMシステムの開発・保守サポートおよび、設計受託・解析受託サービスを実施しています。

本件に関するお問い合わせ先

報道関係のお問い合わせ先

株式会社NTTデータエンジニアリングシステムズ

経営統括部 企画部 広報課

電話:03-5711-5315

製品・サービスに関するお問い合わせ先

株式会社NTTデータエンジニアリングシステムズ

営業本部 造船ビジネスユニット 営業部
営業一課(福岡) 担当:高倉

電話:092-431-0567

※ kan naviは、株式会社NTTデータエンジニアリングシステムズの登録商標です。

※ Autodesk、AutoCAD は、米国および/またはその他の国々における、Autodesk, Inc.、その子会社、関連会社の登録商標または商標です。

※ その他、本リリースに記載されている製品名、会社名は各社の商標または登録商標です。