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株式会社NTTデータエンジニアリングシステムズ

ニュース 2017年 プレス発表

NTTデータエンジニアリングシステムズとNAPA、
造船を対象としたシステム連携およびエンジニアリングサービス事業に関する協業に合意

~まずはNAPA SteelとBeagle間のインターフェースから~

株式会社NTTデータエンジニアリングシステムズ(本社:東京都大田区、木下篤社長、以下 NDES)とNAPAグループ(本社:フィンランド・ヘルシンキ、Ilmo Kuutti President、以下 NAPA)は、両社の造船向け設計・製造支援システムの連携、およびエンジニアリングサービスの事業化に向けて協力することに合意いたしました。

背景

21世紀に入り中国・韓国などの台頭や国際規制の強化など、日本の造船業を取り巻く環境の変化は厳しさを増しています。こうした変化に対応するためには、ITを利用して日本の造船業の強みである高い現場生産性をさらに向上させることが最重要となります。そこで長年造船システムに携わってきた両社は、お互いの長所を組み合わせ、造船業の生産性向上に寄与することを目指します。

経緯

自動車のように量産される工業製品であれば、生産現場において事前に「いつ」「何を」「どの単位で」「どんな手順」で組立てるのが効率的なのかという生産検討を十分に行っておき、これを現場に繰り返し適用することができます。 しかし船舶は、一隻ごとに構造が異なるにもかかわらず、建造時間短縮のために設計と生産が並行して行われるため、生産検討のための時間はあまりありません。 そこで両社は、設計の初期段階から現場の効率を考えた生産検討を可能とすることで、全体の生産性向上を支援するソリューションを開発することといたしました。

協業内容

今回、NDESとNAPAは、基本設計を支援するシステム「NAPA Steel」(※1)と生産検討を支援するシステム「Beagle」(※2)の3次元データ連携を可能とするインターフェースの開発および商品化の取組みを開始いたします。
本インターフェースの実現により、基本設計を主目的として作成される「NAPA Steel」の3次元設計データが「Beagle」を使った生産計画の早期検討にシームレスに有効利用できる道が開けることになります。

生産検討のこれから
(クリックすると拡大画像が表示されます)

これまでも、生産設計の3D-CADで作成された3Dデータを使えばBeagleによる生産検討は可能でしたが、今回の協業により、設計初期段階から生産検討の開始が可能となります(右図参照)。早い段階から生産性を考慮した構造の設計や構造を考慮した組立手順・計画を検討することなどにより、構造設計の完成度を前倒しし、生産現場における生産性の向上を図ることが出来ます。

これにより、造船プロセスにおける設計・製造の円滑な工程間連携を促進すると共に、ものづくりの思想を基本設計の段階から折り込むことを可能にします。造船の設計・製造のトータルコストの低減に大きく貢献できると確信しています。

また、NDESは「NAPA Steel」を利用した設計支援・解析支援等のエンジニアリングサービスの事業化に取り組みます。NDESが事業化に向けた検討・準備を実施するにあたり、NAPAは技術サポート等の強力な支援をNDESに提供します。本エンジニアリングサービスの実現により、日本国内での「NAPA Steel」の利便性と有用性が増し、船舶設計の安定運用に大きく貢献します。

  • ※1:NAPA Steelは、NAPAが開発・販売する3次元ベースの船舶・海洋構造物専用の構造設計ソフトで、特に設計上流において世界中で高い評価を得て 近年急速にユーザーを拡大しています。
  • ※2:Beagleは、NDESが開発・販売する3次元船舶構造ビューイングソフトです。特に組立、塗装、溶接など様々な現場での生産検討機能を持ち、国内で多くのユーザーを獲得しています。

今回の協業にあたって、2社のコメントを紹介いたします。

NAPA グループ Ilmo Kuutti President

「NAPAはNDESとの協業開始を歓迎します。NDESは船舶生産設計について長い歴史と経験が有ります。一方NAPAは基本計画、基本設計領域ではリーディングカンパニーです。私たちはNAPA製品によるプロダクトモデルを初期ステージでの設計だけでなく生産計画にも拡大適用する事は、異なる設計部門間のコラボレーションを促進し、船舶設計者にとって大きな利益になると確信します。」

NDES 木下篤 代表取締役社長

「NAPAは、船舶の基本計画および基本設計向けのシステムとして優れた価値を提供しており、全世界の多くのユーザーが利用しています。設計の上流工程に対して強みを持つNAPAと、設計の下流工程に強みを持つ弊社が連携することによって、造船プロセスに新たな可能性を提供できると確信します。」

株式会社NTTデータエンジニアリングシステムズ について

1977年に日立造船㈱の情報システム部門を分離して設立され、2006年に(株)NTTデータの完全子会社となりました。設立以来40年にわたり、経営から設計・製造、販売の幅広い業務領域で、ソリューションのご提供やシステムのご提案・構築を通じてお客様とともに歩んできました。特に造船システムの分野では国内最大のベンダーのひとつとなっています。

NAPA社について

フィンランドのヘルシンキに本社をおく海事業界向けに特化したソフトウェア会社で、30年近い実績と10カ国に支社を持つ世界的な企業です。その設計ソリューションは特に上流設計で定評があり世界中に400を越えるユーザーがいます。また2014年からは国際船級協会である一般財団法人日本海事協会の子会社となりました。

本件に関するお問い合わせ先

報道関係のお問い合わせ先 製品・サービスに関するお問い合わせ先
株式会社NTTデータエンジニアリングシステムズ
企画管理統括部 企画部 広報
涌本(ワクモト)
電話:03-5711-5317
株式会社NTTデータエンジニアリングシステムズ
ビジネスインテグレーション事業部
第一事業部 第一営業部 造船システム営業課
澤田(サワダ)
電話:03-5711-5322

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