人とシステム

季刊誌
NTTデータエンジニアリングシステムズが発行する
お客さまにお役に立つ情報をお届けする情報誌です。

No.106 | トピックス
社員の人財力向上で
お客さまに高い価値を

▼本記事の概要をまとめた動画です。(YouTube再生時間:4:12)

2022年4月にスタートした中期経営計画の基本方針の柱の一つに「社員の成長や技術の研鑽に投資し、弾力的で持続可能な事業とワークインライフを追求する」ことを掲げています。会社の財(たから)である社員の成長を支え価値を高めることで、お客さまや社会により高い価値をご提供できます。私たちが取り組んでいる、新しい人財育成の仕組み、働く環境の整備、SDGsについてご紹介します。

社員の価値を高める環境を整備

株式会社NTTデータエンジニアリングシステムズ 取締役 増田 敏郎 Toshiro Masuda
株式会社NTTデータエンジニアリングシステムズ
取締役 増田 敏郎
Toshiro Masuda

中期経営計画のスローガンにある「お客さまのビジネスを成功に導く新たな価値を創出・向上させる」には、私たち自身の価値を高めることが重要です。ビジネスで価値を生むものは二つに集約され、その一つは私たちが提供するソリューション、もう一つはそのソリューションに関わる人財です。社員一人ひとりが専門的な技術力や、お客さまの悩み事や課題を一緒に解決していける提案力やコミュニケーション力を身に付けることは非常に大切ですが、これには現在取り組んでいる、人財育成、働き方改革、価値創造プロセスの三つの施策が大きく関わっています。

人財育成

合言葉は“Be professional.”

これまでの人財育成施策をさらに強化するため、社員の基本を磨く共通スキルと、職種固有の技術力を高める専門スキルからなるキャリアプランを全社的に体系化しました。これが、NTTデータグループの人財育成の理念をもとに組み上げた、私たち独自の人財育成の枠組み「NDES-CDP(NDES-Career Development Program)」です。社員一人ひとりが自らのキャリアを意識してどのようにスキルを培っていくかを考え、上長と共に年間の教育、研修計画を立て、半年ごとに振り返りと成長を確認するというサイクルを回していくことで、継続的な人財の底上げを図ります。

SI力やプロジェクトマネジメント力といったシステム開発、運用スキルの向上には、NTTデータグループ内の教育メニューも活用しつつ、自社ソリューションの開発に必要な私たち独自の専門技術については、社内コミュニティー活動などを通じてベテラン社員から若手社員へ脈々とノウハウを受け継いでいきます。専門スキル向上は、まず開発職を皮切りに営業、スタッフなど各職種に対象を広げ、社員の誰もがお客さま価値を高めるProfessionalになるよう、日々研鑽を積んでいきます。

働き方改革

NDESの目指す「新しい働き方」

社員一人ひとりが仕事に専門性や創造性を十分に発揮でき、それが企業の生産性の向上と事業の成長にもつながるためには、働く環境づくりが大切な要素です。当社では、時間単位で取得できる有給休暇制度や柔軟な時差出勤制度、育児や介護の支援制度など、社員のワークインライフに合わせた働き方と企業としての事業発展を両立させる環境づくりを進めてきました。また、2020年からのコロナ禍においては、社内のネットワーク環境やOA機器の拡充を図り、以前から取り組んできたテレワークを促進し、昨年までは概ね全社出社率3割以下で事業を続けてきました。これは、IT企業としてITの有効性を自ら実証する良い機会になりましたが、その一方で、テレワーク主体の勤務形態は、対面でじかに話すコミュニケーションの大切さを再認識することにもなりました。今では、フリーアドレスや斬新なフロアレイアウト、対面研修の実施などオフィスワークを再活性化することにも取り組み、出社とテレワークのハイブリッドな働き方を展開しています。

価値創造プロセス

私たちのSDGs

社会やお客さまに対して、事業発展という経済的な価値だけでなく、環境保護や人類共通の課題解決といった非経済的な価値で貢献することがますます企業に求められる中、私たちならではのSDGsを推進しています。NTTグループは「2040年度カーボンニュートラル実現」に向け、コピー用紙の原則廃止や温室効果ガスの削減に取り組んでいますが、私たち社内の一例として、熱でトナーを消して再印刷できる複合機の導入があり、設計受託業務における図面用紙の再利用と新規購入量削減に大きく寄与しています。そのほか、社用車の廃止やEV化、地域のコミュニティー活動参加など身近なところからもSDGsのゴール達成を目指しています。

ITソリューションの開発や運用自体による原材料やエネルギーの消費を抑えつつ、AIやデジタルツインなど先進的ITを製造業へ適用することは、一連のものづくりプロセスの省資源化や環境負荷低減に役立ちます。これからも、お客さまの環境事業や新しい価値創出への取り組みに私たちのソリューションがどのように貢献できるか、ご提案してまいりたいと考えています。

Fresh Value Team

本年度から、新世代の視点でプロアクティブな活動を行う新たなプロジェクト「Fresh Value Team (FVT)」をスタートさせました。入社3年目、5年目、7年目の若手社員が集い、SDGsを軸に私たちの社会的価値を高める活動を発案から実行まで自主的に展開しています。その成果は、全社の事業活動や社内外への情報発信に活用していきます。

おわりに

今回ご紹介した取り組みをはじめとして、たゆみなく社員の価値を高めていくことで、お客さまや社会にとってEssentialな存在になれるよう、今後も私たちは時代の変化に対応した価値創出の営みを続けてまいります。

NDES-CDP(NDES-Career Development Program)の概要
NDES-CDP(NDES-Career Development Program)の概要