| システム開発部 CAD グループマネージャ 杉原 隆夫 CAM グループマネージャ 小日向 章 CAM グループリーダ 真藤 航平 |
はじめに
ここでは、最新バージョンSpace-E Version 4.3(Modeler, CAM)の新機能および改善機能についてご紹介します。
Space-E/Modeler Version 4.3
Modeler Version 4.3の主な改良項目は以下のとおりです。
【電極設計機能】
「電極延長」機能が追加され、放電領域を指定した距離だけ延長することが可能になりました。
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電極原点と基準座標系のXY平面間の距離によって、電極の高さを指定できるようになりました。従来の、電極の最高点とキャビ・コアの最高点までの距離による指定と併用することができます。
ブロック型の電極台の電極原点として、従来の中心位置に加えて、電極台の4隅を選択することが可能になりました。
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この他にも、3次元プロファイル(SET)による電極トリムを可能にするなど、電極抽出の作業性をあげる工夫を数多く取り入れました。
【放電加工機制御機能(Space-E/CAMオプション商品)】
電極設計機能で作成した電極モデルから直接放電加工機が読み込める"EPXファイル"を作成します。NCコントローラーに手入力で設定していた放電加工位置などの情報が直接放電加工機に渡りますので、人為的ミスを削減することができます。
【パーティング面作成機能】
型枠を想定した閉領域に対して垂直に張出すようなパーティング面を半自動で作成することが可能になります。
閉領域を想定することで、干渉(折返し)を回避し、表面の滑らかなパーティング面を作成できます。
【陰線表示モード】
従来の表示モードに対して"陰線表示"モードを追加しました。陰線表示した状態でのモデリングや印刷(ハードコピー)が可能になります。3Dマークアップ機能などとあわせて、簡易図面としても利用することができます。図6のように、シルエットライン(外郭線)もくっきりと表示します。また、目的に応じて隠れ線を薄く表示させることもできます。
【標準部品機能】
Version 4.2で追加した標準部品機能は、固定形状の部品しか扱うことができませんでしたが、Version 4.3から、標準部品の長さ寸法を変数として登録することによって、呼出し時にストレッチ配置が可能になりました。
Space-E/CAM Version 4.3
CAM Version 4.3の主な改良項目は以下のとおりです。
【経路計算機能】
- 「輪郭削り残し」機能を追加しました。ワイヤーフレームを使用した2次元での削り残り部の加工機能です。従来モデリング機能などを併用して作成していた未加工部の領域作成作業を削減することができます。
- 「水平加工」機能を追加しまた。モデルから、水平面を自動抽出して平面部の上面を仕上げる機能です。
- 「等ピッチ加工」機能を追加しまた。従来の「面なり加工」相当の機能です。従来機能で計算時間がかかっていたサイズが大きく、複雑な形状での計算時間を大幅に改善しています。
- 「輪郭加工」機能の切削ピッチを複数設定できるようにしました。通常ピッチに加え、中仕上げ、最終仕上げのピッチが設定できます。
- 「面沿い加工」機能に、曲面の穴部分の経路を回避させない設定を追加しました。これによって、モデルにより回避動作を減らした経路を作成することができます。
また、干渉チェック機能を強化し、さらに、垂直面に加工方向のフラグを設定しておくことによって段取りを簡略化することが可能になりました。
- Version 4.2で追加した、「走査線仕上げ」機能のエッジ保護機能をフラットエンドミルで利用できるように拡張しました。
- 一部経路作成機能に対して、使用する工具の切り刃部分にテーパー角を設定することができるようになりました。小径工具などでの選択の自由度が増えます。
【フィレット作成機能】
CAM計算用の取り込んだモデル形状に対するフィレット形状をサブモデルとして作成する機能です。モデルにフィレットを付加するので、経路種を問わず、
加工負荷が高くなる箇所を避ける加工経路が作成できます。
【CLサーバー】
経路計算プロセスの一時停止・再開機能を追加しました。計算中の処理を一時停止し、割り込みの計算を実行後、計算を再開したりすることが可能になります。
【モデル作成補助機能】
3次元の曲線をそのまま2次元オフセットして2次元形状を作成する機能を追加しました。









