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株式会社NTTデータエンジニアリングシステムズ

No.86 システム紹介

Manufacturing-Space®が目指す
方向とロードマップ

株式会社NTTデータエンジニアリングシステムズ
カスタマー&サービス事業本部
クラウドサービス事業部 第一営業部
営業課 担当課長 服部 正太郎

Manufacturing-Space®が目指す方向

Manufacturing-Spaceは、2013年10月にサービスを開始し、Space-Eのお客さまを中心に現在では約700社のお客さまにご利用いただいています。今後、CAD/CAM/CAEを中心とし、IoT(Internet of Things:モノのインターネット)やAI(人工知能)といった最新IT技術を駆使することで、ものづくり現場における業務の自動化を目指し、クラウドを活用したさまざまなサービスをお客さまへ提供していく予定です。その一つのツールとして、ご提供しているManufacturing-Spaceの目指す方向性をご紹介します。

2020年のお客さまの業務フローイメージ

図1 2020年のお客さまの業務フローイメージ(左:図/右:説明文)
図1 2020年のお客さまの業務フローイメージ(左:図/右:説明文)
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2020年ごろになると、お客さまのものづくり現場における業務の流れは、クラウドが中心になると想定できます。ものづくりに関わるデータをManufacturing-Space上にアップロードした以降は、全ての作業をクラウド上で実行が可能となり、そこに蓄積した作業実績を基に最適化された加工データをAIが自動作成し、その加工データを現場がダウンロードして作業を行う、そのような状況が当たり前のようになるのです。例として、金型メーカーA社における業務の流れを示します(図1)。

Manufacturing-Space®のロードマップ

図2 Manufacturing-Spaceのロードマップ
図2 Manufacturing-Spaceのロードマップ
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次に、2020年のIT技術動向およびものづくり業界動向を考え合わせ、お客さまのご期待に応えるNDESが提供すべきソリューションのロードマップをご紹介します(図2)。

クラウドサービスの動向

ソフトウエア業界ではさまざまな分野でクラウド化が進み、ソフトウエアは従来のように所有するのではなく、サービスとして利用する、いわゆるサブスクリプションでの提供が進んでいきます。

AI技術の進化

決められたルールの中で処理を実行するパターン学習の高度化が進むとともに、ディープラーニング(深層学習)といわれる、従来の機械学習とは異なる階層的な学習機能を備えてきます。日々の業務である金型向けのモデリングや加工の結果の情報を取り入れながら自ら学習をし、進化していくシステムが登場してきます。

工作機メーカーのIoTへの取り組み

工作機械メーカーは、現在注目されているIoT技術をいち早く取り込み、お客さまが使用している工作機の各部に取り付けられたセンサーから工作機械の状況を収集し、分析を行います。お客さまは工作機械の状態をリアルタイムで把握し、故障予知などに活用するようになります。

5軸加工の標準化

機械加工の分野では、5軸加工による効果が大きい形状から適用が進み浸透していき、あらゆる形状において常識的な加工となり、5軸加工を行わないと加工業務は成り立たなくなります。

Manufacturing-Spaceの成長イメージ

Manufacturing-Spaceは、データコンシェルジュサービスをより強化し、協業企業とのデータ共有を実現します。お客さまのCAD/CAM操作履歴や、業務実績などの情報をノウハウとしてクラウド上に蓄積し、AIと連携した業務の自動化に向けた取り組みを推進していきます。

自動化の取り組みとして、「モデルの形状チェックやデータ変換などの自動化」「CAMモデルの自動作成」「加工工程設計の自動化」などが挙げられます。

工作機・工具メーカーとの連携を強化し、工具情報や切削条件などの最新情報を利用し、AIよる最適加工データを全自動で作成する取り組みを進めます。

クラウドの活用シーンを拡大するために、タブレットやスマートフォンといったモバイル端末の対応を進めます。また、サービスの幅を広げるために他社ソフトウエアベンダーとの協業によるサブスクリプションサービス(クラウド上でのソフトウエアの一時利用)を拡大します。

CAM機能としては、5軸加工の標準化が進むという想定に合わせ、「5軸荒取り機能の強化」「簡単同時5軸仕上げ経路作成機能の搭載」「バレル工具やレンズ工具などの異形状工具への対応」に取り組みます。

また、この最新技術については、ICT(Information and Communication Technology)を利用した教育サービスを展開することで、必要な技術を素早く簡単に習得ができます。

このように、Manufacturing-Spaceは、最新技術を取り入れながらさまざまなサービスをクラウド上で展開し、製造現場のお客さま業務の効率化・自動化を支援していきます。

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