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株式会社NTTデータエンジニアリングシステムズ

No.93 トピックス

ドイツ・フランクフルト開催の国際見本市
formnext 2018のご報告

株式会社NTTデータエンジニアリングシステムズ
カスタマー&サービス事業本部
アディティブ・マニュファクチャリング事業部
営業部 担当部長 川村 孝慈

formnext 2018

"Start your industrial production now."をテーマに
展示を行ったEOS社

Additive Manufacturing(以下AM)に特化した国際見本市であるformnext 2018が、去る11月13日(火)から16日(金)までの期間、ドイツ・フランクフルトにおいて開催されました。開催期間中、私たちもEOS社およびGPAINNOVA社のブースにて日本のお客さまをお迎えしましたので、formnext 2018における両社の出展内容に関して報告致します。

今回のformnext 2018には、世界32カ国から632の企業が出展し(前年度の出展社数470社)、4日間で26,919人の方が来場しました(前年度の来場者数21,429人)。これらの数字は前年度に比べて大幅に増えており、AMに対する注目度が年々高くなっていることが分かります。

革新的なLaserProFusion技術

多くの観衆を集めたLaserProFusionのプレスリリース(左)、生産性を比較するための展示物 P110と比べ10倍以上の生産性を実現(右)
多くの観衆を集めたLaserProFusionのプレスリリース(左)、生産性を比較するための展示物 P110と比べ10倍以上の生産性を実現(右)

EOS社はformnext 2018において、「LaserProFusionテクノロジー」と呼ばれる革新的な3Dプリンティング技術を発表しました。この技術は、従来のレーザー焼結法のように単一のレーザーで樹脂粉末を焼結させるのではなく、100万個のダイオードレーザーを使用し、層ごとに一気に樹脂粉末を焼結させ部品を造形する技術で、従来のレーザー焼結法の10倍のスピードで造形が可能になります。この技術は金型フリーで射出成形並みの生産性を実現できるため、さまざまなアプリケーションに対応できる可能性を秘めています。EOS社は、この技術を採用した製品の市場リリースを2021年に計画しています。

金属用AM最新システムM300-4

M300-4での造形プロセスはリアルタイムでEOSTATEの各システムでモニタリング可能
M300-4での造形プロセスはリアルタイムでEOSTATEの
各システムでモニタリング可能

M300-4は最新のモジュラー構成型システムで、レーザーの本数やレーザーパワーなどをユーザーの要望に応じてフレキシブルに決めることができる非常に拡張性が高いシステムです。造形サイズは300mm×300mm×400mmで、1本のレーザーで全ての造形エリアをカバーすることも可能です。また、このシステムは生産性およびパーツ当たりのコスト最小化に焦点を当て、現在および将来のオートメーション化(他の機器・ソフトウエアとの統合)を見据えて開発されており、EOS社が提供するEOSPRINT 2、EOSTATE Monitoring Suite、EOSCONNECTなどの最新のソフトウエアソリューションも利用可能となっており、品質マネジメントシステムの構築やMESやERPなど既存システムとの連携が可能です。

「Technology Readiness Level(TRL)/技術成熟度レベル」の採用

EOS社は、樹脂および金属材料ならびにプロセスの技術成熟度を示すための指標として、アメリカ航空宇宙局(NASA)によって考案された、「Technology Readiness Level(TRL)/技術成熟度レベル」形式での分類を導入することを発表しました。TRLは、開発中の技術的ソリューションが実際の運用へと適応可能なレベルにどれだけ近いかを表す指標となります。

具体的には、大きく二つのカテゴリー分類があり、レベル3~6は、コア製品として分類され、レベル7~9は、量産に適用できるプレミアム製品として分類されます。TRLを利用することにより、お客さまは使いたい材料などの成熟度を客観的に把握することができます。

最新の大型乾式電解研磨システム
DLyte 10000

昨年度と比べ展示スペースを大幅に拡大したGPAINNOVA社のブース
昨年度と比べ展示スペースを大幅に拡大したGPAINNOVA社のブース
最新の大型乾式電解研磨 システムDLyte 10000
最新の大型乾式電解研磨
システムDLyte 10000

TCT POST-PROCESSING AWARD 2018を受賞したことにより、市場からの注目度が格段に上がったGPAINNOVA社は、今回のformnext 2018において、最新の大型乾式電解研磨システムDLyte 10000を発表しました。このシステムは、1.2m3の容量を持った研磨タンクを利用することにより、1部品では最大750mm×500mm×500mmサイズの部品を、またサイズが50mm×50mm×50mmの小さな部品なら一度に200部品を研磨することができます。研磨可能な材質は、現状既存のDLyte 100Iと同様、ステンレス鋼、ニッケル基超合金、コバルトクロム合金です。また、このシステムは、ロボットの利用、研磨タンクの数、ホルダーの種類など、お客さまのニーズに合わせてフレキシブルにシステム構成を変えることが可能になっています。

さらにチタン専用機の発表もあり、製品ラインアップの充実ぶりがうかがえました。2019年には、DLyte 100とDLyte 10000の中間サイズの部品研磨に対応した、DLyte 1000がリリースされる予定です。

GPAINNOVA社のDryLyte技術が
TCT POST-PROCESSING AWARD 2018を受賞

TCT AWARD 2018の授賞式の様子 GPAINNOVA社 CEO Pau Sarsanedas氏(右) CFO Jaume Miras氏(左)
TCT AWARD 2018の授賞式の様子
GPAINNOVA社 CEO Pau Sarsanedas氏(右)
CFO Jaume Miras氏(左)

2018年9月26日にイギリス・バーミンガムのヒルトン バーミンガム メトロポールホテルにて第2回TCT AWARDの授賞式が開催され、GPAINNOVA社のDryLyte 技術が見事TCT POST-PROCESSING AWARD 2018を受賞しました。この賞は2018年度に発表された最も革新的な3Dプリンティングの後処理技術に対して与えられる賞です。

世界で認められたこのDryLyte技術をお試しになりたい方は、ぜひお問い合わせください。

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