人とシステム

季刊誌
NTTデータエンジニアリングシステムズが発行する
お客さまにお役に立つ情報をお届けする情報誌です。

No.105 | トピックス
新年のごあいさつ

明けましておめでとうございます

旧年中は皆さまの並々ならぬご支援ご厚情を賜り、心よりお礼申し上げます。
2023年の年始にあたり、ごあいさつ申し上げます。

株式会社NTTデータ エンジニアリングシステムズ 代表取締役社長 東 和久
株式会社NTTデータ
エンジニアリングシステムズ
代表取締役社長 東 和久

長く続いていた新型コロナ禍も新規感染者の増加はあるものの、その重症化率の減少、そして治療薬の誕生により収束に近づき、社会経済活動の再開へとシフトしてきています。しかし、再開と言いましても、その生活様式は3年前に戻るのではなく、住む場所、働く場所、そして働く時間に対して個人の選択の幅が広がった新しい生活様式へと進化したものになりました。私たちも在宅勤務制度の導入、STATION WORKなどのシェアオフィスの活用、Teams会議ルールによるコミュニケーションの円滑化などにより社員一人一人の選択範囲を広げると同時に、業務の生産性を高めるよう進化させています。

一方、世界規模の激変は収まることなく継続しています。国際社会は戦争を止めることができず、食料、資源、エネルギーの供給不足が深刻化し、物価上昇が止まりません。さらに、気候変動は激しさを増し、昨年には国土の3分の1が水没したパキスタン大洪水や過去500年で最悪となったヨーロッパでの干ばつが発生しました。このような状況の中、社会全体でGX(グリーントランスフォーメーション)への取り組みを急ぎ行うことが求められています。日本の企業はこのような急激な社会の変化に対応しつつ、将来の日本を支える先端技術開発を目指していかなければならないと感じています。

さて、私たちは2022年4月より新しい中期経営計画をスタートしました。基本方針を「NDESは、お客様のビジネスを成功に導く新たな価値を創出・向上させ、持続可能なモノづくり社会の実現に貢献する、必要不可欠な存在になる!」とし、そのスローガンは“Be essential, be professional.”です。

「Be essential」は基本方針にあるように、お客さまのパートナーとして必要不可欠な存在への志向を表現しています。お客さまのビジネスを理解し、そしてお客さまを成功へ導くために、エンジニアリングデータ全体を価値の源泉と捉えてデータの統合管理、流通、変換、活用の基盤づくりと、それによるサービスをご提供いたします。特にクラウドをベースとしたサービス志向については、最新技術の変化に対応しやすく、そしてお客さまのご負担が少ない環境のご提供を目指します。また、設計領域だけでなく製造現場でのDX化を進め、マシンラーニング技術を用いて、エンジニアリングチェーンとサプライチェーンの両方のプロセスでエンジニアリングデータを活用していきます。

「be professional」は、そのために必要な先端技術を探索、開発、運用するスキルを磨いていくことを表しています。社員の最新技術へのスキルアップを目指した人財育成を強化し、お客さまへの価値提供における満足度の向上を目指してまいります。特に人財育成に対しては、NDES-CDP(キャリアデベロップメントプログラム)を制定するとともに研修を充実させていきます。

中期経営計画では「サスティナブルな事業」を掲げています。SDGsが示す方向に私たちの事業を合わせてまいります。そして、2023年度も引き続き、お客さまへは従来のQCDに加え、Greenに力を入れた価値をご提供いたします。さらにこのようなソリューションだけでなく、その事業活動においてもCO2削減に努めていき、お客さまのサプライチェーン排出量の削減に貢献いたします。

そして、私たちは2023年も企業理念である「時代の変化に対応したグローバルなシステム関連事業を通じてお客様の信頼を得、社会に貢献する企業となる」を基本的指針として事業を行ってまいります。

今後とも倍旧のお引き立てを賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

最後になりましたが、皆さまにとって本年が明るく良い年であることを祈念しまして、年始のごあいさつといたします。

2023年 元旦