人とシステム

季刊誌
NTTデータエンジニアリングシステムズが発行する
お客さまにお役に立つ情報をお届けする情報誌です。

No.111 | システム紹介
intra-mart
お客さまのビジネス成長を加速するための包括的な技術とサポート
株式会社NTTデータエンジニアリングシステムズ
ビジネスインテグレーション事業部 営業部 第一営業課 課長
吉井 伯匡

はじめに

私たちNTTデータエンジニアリングシステムズ(以下、NDES)は、1977年の創業以来、多くの製造業のお客さまに寄り添い、さまざまな課題解決のソリューションをご提供してきました。その上、intra-martの開発に2000年から携わり、 時代の変化に対応した最適な仕組みやシステムの導入・改変において、25年にわたる実績を積み重ね、長きにわたりお付き合いのあるお客さまの事業拡大に貢献しています。本稿では、お客さまのさらなるビジネス成長に貢献する私たちのintra-martに関する技術およびサポートのご提案を次の3つの視点に分けてご紹介します。

1.IM-QuickWinメソッド(BPM)を採用したコスト効率の高い業務プロセスの最適化

2.intra-martローコードプラットフォームにおける迅速な業務の効率化

3.ERPフロントシステムの構築をはじめとする直接的なシステム開発による業務改善

IM-QuickWinメソッド(BPM)を採用したコスト効率の高い業務プロセスの最適化

図1  IM-QuickWinメソッド 解決策を導くモデリング階層
図1 IM-QuickWinメソッド
解決策を導くモデリング階層

業務プロセス管理(Business Process Management:以下、BPM)とは、業務プロセスを可視化、分析を行い、最適化を図ることによって業務改善を継続的に進めていく取り組みです。昨今の業務環境の急激な変化に対応する手段として、BPMは注目を集めています。ここでご紹介するIM-QuickWinメソッドは、BPMを実施する上で、短期間で成果を得ることができ、関係者のモチベーションを高めながら推進力を強化する手法です。その効果として、「パフォーマンスの向上」、「ガバナンスの向上」、「俊敏な変化の対応」の3つが挙げられます。図1に示すようにIM-QuickWinメソッドは、6つの標準モデリング階層(Level)を用いて、業務プロセスを経営目線からブレイクダウンして把握し、問題点を可視化することで、目標達成に向けて業務プロセスの改善を図ります。

図2にIM-QuickWinメソッドのロードマップを示します。

図2  IM-QuickWinメソッド ロードマップ(イメージ)
図2 IM-QuickWinメソッド ロードマップ(イメージ)

それぞれのフェーズを進めることによって、コスト効率の高い業務プロセスの最適化を柔軟かつ強力にサポートします。

Ⅰ.業務設計フェーズ(IM-QuickWinメソッド)

・全社戦略とプロジェクト方針の明確化

・現状プロセスの可視化と課題解決方針の立案

・新プロセス定義と可視化

Ⅱ.施策具現化、実装フェーズ

・ITによる課題解決施策の提案と実装

Ⅲ.定着、維持継続、継続的改善フェーズ

・定着、維持継続に向けた方針定義と仕組みづくり

・BPMを継続実施するための人員育成

intra-martローコードプラットフォームにおける迅速な業務の効率化

ローコード開発とは、最小限のソースコードでシステムまたはアプリケーションを開発する手法のことです。intra-martの「ローコードプラットフォーム」は、intra-mart上で動作するさまざまな機能(認証/認可、業務プロセス、ワークフローなど)を組み合わせた開発が可能です。例えば、図3のようなアプリケーション開発に不安があるとのお話をいただきますが、ローコード開発には以下のメリットがあり、お客さまのお悩みを解決します。

図3  アプリケーション開発における不安やお悩み
図3 アプリケーション開発における不安やお悩み

・迅速な開発:直感的なインターフェースを使って短期間でアプリケーションを開発できます。

・コストの削減:これまでの開発と比較して開発時間を短縮し、プロジェクトのコストを大幅に削減できます。

・柔軟性と拡張性:既存のITインフラを活用しながら新しい機能を追加できるため、ビジネスの成長に合わせてシステムを柔軟に拡張できます。

・ユーザーエクスペリエンスの向上:直感的なUIと豊富なテンプレートにより、ユーザーは簡単に操作でき、業務プロセスの効率化を図れます。

NDESは、長年にわたるintra-martの開発経験を活かし、ローコード開発でお客さまのDX活動や業務改善をサポートします。

ERPフロントシステムの構築をはじめとする直接的なシステム開発による業務改善

私たちは、お客さまの基幹システム(ERP)のフロントシステムを構築するに当たり、intra-martプラットフォームにおいて、お客さまの業務に合わせた多くの実績を持っています。

例えば、SOAPによる基幹システム(SAP)とのデータ連携(引合、見積、受注)やSAP HANAとのデータ連携(請求、売上)の他、Packing List、Shipping Invoiceなど貿易に必要な書類作成支援機能や引合、見積、受注、検収などにおける外貨・邦貨換算機能、そして業務の効率化を目的とした帳票の作成などがあります。NDESは、お客さまの多様な環境やニーズに合わせたご支援が可能であり、ERPフロントシステムの構築をはじめとするintra-martアプリケーション開発でお客さまの業務改善をサポートします。

おわりに

私たちNDESは、お客さまと膝を突き合わせて業務を深く理解することで課題解決に向けたシステム開発を行い、お客さまの事業発展に貢献してきた自負があります。これからも柔軟かつ多彩な開発技術により、お客さまの業務改善のサポートを行っていきます。

また、イントラマート社が主催する「intra-mart LIVE 2024」が2024年11月14日、15日に開催され、私たちも出展しました。当日はたくさんのお客さまにご来場いただき、誠にありがとうございます。intra-martに関するシステム開発についてご興味がごさいましたら、ぜひNDESにお問い合わせください。