人とシステム

季刊誌
NTTデータエンジニアリングシステムズが発行する
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No.33 | システム紹介
マルチCADビューワ「Darwin Vue」のご紹介
システムソリューション統括部 システム開発部
基本システムグループ 広崎貴

はじめに

画面例
(上図をクリックすると拡大図が表示されます)

HZSは2004年3月にCADビューワ Darwin Vueをリリースしました。Darwin Vueの機能・用途を紹介いたします。

マルチCADビューワDarwin Vue

HZSは昨年3月より出荷開始した3DコラボレーションツールDarwin RevueのエントリーモデルとしてCADビューワDarwin Vueを出荷開始しました。各種CADデータ(表1)を読み込み、表示、計測、コメント付けを行います。Darwin Revueコラボレーションツールにあったネットワークを利用した打ち合わせ機能(画面同期、チャット、掲示板、ファイル共有など)は備えていません。

(表1)
標準で読めるもの 読み込み対応バージョン
IGES 5.3まで
Space-E 4.1まで
GRADE/CUBE 全て
ACIS R12
オプション 読み込み対応バージョン
CATIA V4 4.1.x から 4.2.x
CATIA V5、Space-E V5
R6 - R12
Pro/ENGINEER 16 - 2001
Unigraphics 11 - 18, NX
SolidWorks 98 - 2003
I-DEAS MS7 - MS9 (※)
Parasolid 10.0 - 14.1.216
STEP P203, AP214

(※)I-DEASがインストールされている必要があります。

Darwin Vueは3D設計データのビューワとして以下の用途に適しています。

  • 構想設計段階でのデザインレビュー
  • 社外での打ち合わせツール
  • 3Dデータによる検図
  • 3D画像を利用した各種文書の作成

多機能ではあっても比較的高価で操作が難しくなりがちなCADソフトよりも、安価・簡単で機能が絞られたCADビューワの方が前期の用途に向いている場合が多くあります。一方、設計・製造工程での使用においては、精度、機能、操作性で妥協できない部分があります。

Darwin Vueは単体CADビューワとしてニーズのある機能と操作性を取り込み、CADソフトを使ってのレビューやチェックよりも簡単、スピーディに改善効果を発揮します。CADソフトなどをお使いの方はもちろん、普段CADソフトをあまり操作しない方にとって、使いやすいツールです。3Dデータによるレビュー、チェック、ドキュメント作成などがぐっと身近になります。しかも精度はCADソフトと同等で妥協はありません。

設計レビューや出図前のチェックで役に立つ機能を紹介します。

■アンダーカットチェック

画面例
図2
(上図をクリックすると拡大図が表示されます)

抜き方向を指定し、その方向でのアンダーカット部を色分け表示します。またポイントとなるところの勾配角度を精密に計測・数値表示します。(図2)

■投影方向を指定した2点間距離計測

画面例
図3
(上図をクリックすると拡大図が表示されます)

2点を指定して、その間の最短距離だけでなく、ローカル座標系のXY面に投影した距離やXYZ成分距離などを計測できます。(図3)

上記を含めその他計測機能、コメント作成機能はDarwin Revueと同等です。フィレットRや体積、表面積をすばやく計測するコマンドや豊富な断面指定コマンド、座標系を変更しての計測なども充実しています。

価格:
Darwin Vue本体30万円
オプションリーダー15万円/1種類
年間使用料:
Darwin Vue本体3万円
オプションリーダー3~5万円/1種類
使用環境OS:
Windows2000、WindowsXP

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