人とシステム

季刊誌
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No.37 | トピックス
九州工業大学 先端金型センターのご紹介
人物の写真 九州工業大学
先端金型センター
センター長 鈴木 裕 様

はじめに

自動車や、携帯電話など、形あるものをつくる時には、金型は極めて重要な役割を果たします。

金型技術は、日本のものづくり産業の大切な推進力となっています。そして九州工業大学は、自動車産業や半導体産業が、北部九州に新たな展開を行っていることを注視しています。

先端金型センターは、情報工学部に拠点を置き、最先端金型技術を開発し、ものづくり技術の中核人材を育成します。

会場の風景
先端金型センター 開所式の様子

先端金型センターの目的

金型に関わる要素技術領域を最先端金型工学として体系化して創成し、より深く探求することにより、持続発展可能な設計・製造・運用技術として確立することを目指しています。

さらに永続的な金型COEの維持により、産学連携に基づく成果を産業界に技術移転して持続発展可能な産学連携関係を構築すること、また金型産業に貢献できる高度技術者の育成を目標としています。

このような目標の達成を通じて、最終的には本拠点が科学技術立国へ深く寄与し社会貢献することを目的としています。

すなわち、本プロジェクトでは、世界最高レベルの技術教育と研究開発を行うことで、金型産業における「人づくり・ものづくり」に貢献すること、最先端金型工学を創成することで金型における「新技術創成」に寄与すること、金型産業との永続的連携を確立することで産業界への技術移転および産業界との共生を確立すること、金型の循環使用技術を確立することで産業構造変換の促進を図ること、を主な役割及び機能としています。

先端金型センターの構成

センター代表者:鈴木 裕情報工学部機械情報工学科教授
センター研究員:水垣 善夫工学部機械知能工学科教授
中垣 通彦情報工学部機械情報工学科教授
徳田 君代情報工学部機械情報工学科教授
木村 景一情報工学部機械情報工学科教授
鹿毛 浩之工学部物質工学科教授
田中 和博情報工学部機械情報工学科教授
堀江 知義情報工学部機械情報工学科教授
鶴田 隆治工学部機械知能工学科教授
楢原 弘之情報工学部機械情報工学科助教授
吉川 浩一工学部機械知能工学科助教授
是沢 宏之情報工学部機械情報工学科助手
住本 正九州ヒューマン創造センター

先端金型センターの運営資金

平成17年度以降、競争的資金の獲得を目指します。

おわりに

日本金型工業会と芝浦工業大学の協力のもと、金型学科が大学の中に初めて開設されます。

岩手大学には、平成15年に金型技術研究センターが開設され、すでに活動を始めています。

このような組織と連携を図りつつ、地場企業の振興、金型の技術開発と人材育成を目指します。