~戦略購買システム「Dr.購買」とは
株式会社シー・アイ・エム総合研究所 システム営業部 取締役 秋山 浩樹 |
購買業務の問題点
購買業務における問題点として、①発注先の選択が担当者任せで、最善の選択がなされているか判断できない②このため発注先に偏りがでてしまう③旧来のシステムが発注先確定後からの入力しか管理できていない、などがあげられます。
背景としては、単品での部品購入や個別仕様での外注が大半を占めている上に、飛び込み・特急品などに起因した突発的な購入・外注が多いため購買業務が煩雑であるという業種特性と、過去の仕入データがデジタルに管理されていないということであろうかと思います。
調達コスト削減による利益貢献が叫ばれ、購買業務革新が今や企業戦略の要となってきている中、上記の問題点を解決し、「購買業務の合理化」及び「購入・外注コストの削減」を実現すべく、このたび弊社はDr.シリーズのラインアップとして「Dr.購買」を開発致しました。

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ソリューション型システム「Dr.購買」
1.個人に依存した発注ノウハウをオープン化
金型部品の発注においては、多品種・小ロットの手配が必要です。しかし、同一品種の手配頻度が少なく、価格の調査、納期確認などを毎回行なう必要があり、しかも、手配業務が個人の判断により進められています。また、加工外注の手配においても加工先の選択、納期、価格の交渉等、高度な個人の判断能力が要求されます。この判断業務(発注ノウハウ)をシステム化することにより、個人依存から部門内業務へオープン化することができます。
2.競争原理によるコストダウン
材料費や外注費のコストダウンを推進していく上で、同一品種に対するまとめ購入や、相見積方式による競争原理に基づいたコストダウン等がありますが、これを仕組みとして支援致します。取引先別の過去実績をデータベース化し、価格交渉や相見積の交渉材料とすることにより、低コストでの調達を可能とし、取引先の絞込み・選別につなげる仕組みを確立していきます。
3.リードタイムの短縮
発注手配をする際に、依頼・承認・手配といった事務手続きのリードタイム短縮を図り、納期短縮につなげることができます。また、この事務手続き(ワークフロー)内での滞留情報を把握することにより、遅延防止の原因データとして管理することができます。
4.協力工場の維持確保
加工外注へ安定して発注依頼を行うため、加工先への手配金額を月別推移で管理し、社内負荷オーバー時の調整弁として機能するようにします。

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Dr.購買の導入効果
このようにDr.購買を御活用いただき、前項であげた問題解決が図られることによって、①購買業務のスリム化②「従来型のサービス部門」から、「利益創出部門」への転換(コストセンターからプロフィットセンターへ)③将来的な電子調達(EDI)対応への布石、などの効果が期待できます。Dr.工程PROとの連携により、購買部門と製造現場で入荷情報の共有化も可能になります。
弊社CIM総研は、長年金型製造業様向けにさまざまなソリューションをご提供して参りましたが、これからも業界の発展に寄与させていただくべく、さまざまなチャレンジを続けていきたいと存じます。