「Dr.工程lite」を検証する ~
| 株式会社 シー・アイ・エム総合研究所 システム営業部 取締役 秋山 浩樹 様 |
金型製造現場の工程管理者の方々にとって、生産管理とりわけ日程管理をいかに合理的かつスピーディーに行うかは、長年の課題といわれております。そして、今尚この問題で頭を悩ませておられる方々も多いことかと思います。今回は、その解決策として注目をいただいております「Dr.工程lite」を、既存の汎用ツールと対比しながらご説明させていただきます。
当初、大判紙やホワイトボードを利用して行われていたスケジュール管理も、その後のパソコンの普及に伴い、エクセルやエクセルベースのフリーソフト等を利用して行われるようになっていきました。しかし、日程変更要因が多くかつその頻度も高い金型製造業においては、計画の立て直しということを考えた場合、どうしてもそこには限界があります。Dr.工程liteは、まさにその部分を解決する仕組みとして、上記のような仕組みと異なり、根本的な問題解決を実現します。
図1は、エクセルで作成された日程管理表(製番別)です。製番別のガント図に作業工数・進捗率を数値で載せています。製番別の日程は一目でわかるようになっていますが、特急(一番下の赤いライン)が入ってきたときに他製番への影響が読めず、スケジュール調整に大きな負荷がかかります。
図2は、エクセルで作成された日程管理表(部品別)です。部品別のガント図に担当者・計画工数・進捗率を数値で載せています。図1と同様、見やすい図ではありますが、部品間の関連付けがわかりにくい上、作業遅れ・特急品・設変等が発生した際に迅速な対応ができません。また、原価管理も別システムで行うため、生産情報の一元管理ができません。
図3をご覧ください。Dr.工程liteでは、最初に工程計画を登録するだけで、その後の処理はスムーズに流れていきます(山崩し処理・部品票発行・作業指示書発行・作業実績入力)。
そして、すべての情報は一元管理されるため、進捗・予実対比・機械稼働率・型別の個別原価等、現場で必要なすべての情報が入手できます。
原価については、生産実績表、製造原価表、機械稼働率表、担当者稼働率表など、さまざまな帳票群も標準でサポートしています。
図4をご覧ください。




