人とシステム

季刊誌
NTTデータエンジニアリングシステムズが発行する
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No.49 | システム紹介
EOSINTリポート
RPシステム部 橋爪 康晃

はじめに

このコラムでは、3次元CADデータからダイレクトに製品を造形する粉末焼結型RP(ラピッドプロトタイピング)システムEOSINTシリーズについてのさまざまな情報を発信していきます。

金属RPの活用

RPで造形されるものには、その造形プロセスで発生する積層段差が造形物の縦方向の表面に現れてしまいます。これは表面品質を重視するものにおいては、好ましいことではありません。この積層段差を小さくするために、EOSINTで使用する粉末材料の粒子径を小さくし、積層厚を薄くしたり、それによって積層数が増加しても生産性を損なわないように造形プロセスを高速化したりという工夫と改良が行われています。特にEOSINTの造形物は、単に形状を確認するだけではなく、金型や実装部品という用途でも使用されるため、後処理を加えて利用する場合が多くあります。

EOSINT M270/M250 Xtended

EOSINT M270/M250 Xtended

100%金属材料を使用するレーザー焼結RPシステム。3D-CADデータから直接金型、金属パーツが造形でき、複雑な形状も少ない工数で、効率良く造形することが可能。

■有限会社拓海モールド 代表取締役 會澤 様にお伺いしました。

金型設計製作、成型、金属パーツ試作までを行う拓海モールド様では、EOSINT M250 Xtendedを効果的に使用されています。同社では、入子製作用にEOSINT Mを特化して使用し、一度に複数個の入子を造形されています。造形は自動で行われるため、その間、技術者の方々は他のプロセスを進めることができ、複数の仕事を同時に進行している場合は、効率良く時間を使えます。

造形後の入子には、必要な仕上げを行います。高度な品質を求められる部分は、技術者による仕上げを行うことで、必要な精度を持った金型部品が完成します。

「RPというと、すべて自動で行うもの。あるいはそうすべきだ。という概念がありますが、必ずしも、いろいろなことを自動で行うのが生産性を高めるわけではない。」と會澤社長は考えらえています。「高度な技を持った技術者は資産であり、やはり活躍してもらうべきだ。それは、その人にも会社にとっても良いことだ。」というポリシーのもとEOSINTや電子ビームなどの最新技術も積極的に導入しています。そして、匠の技術と融合することで「高度な技術を持った人は、それを発揮できる仕事に専念し、機械にできることは機械にやってもらうことで非常に良いサイクルになる。」ということを実践されています。

製品の写真 製品の写真
検査冶具で精度が確認された入子。
EOSINTによる造形品を1/1000の精度に手仕上げする。

また、RPの活用については、「設備や技術者の人数も限られる中小企業でこそ、EOSINTのような機械は活きるはず。」とのこと。少ない資産でいかに効率良く仕事をこなしていくかを考えられ、拓海モールド様では、それを実践し効果を出されています。

有限会社拓海モールド
http://www.takumi-mold.com/
〒369-1205 埼玉県大里郡寄居町大字末野2112
TEL:048-586-1258
FAX:048-586-1259

最新機種EOSINT P730/P390

EOSINTシリーズの新型機「EOSINT P390」と「EOSINT P730」の出荷を開始しています。新型機は、スキャニングシステム(レーザーを走査する機構)とリコーティングシステム(材料を散布する機構)が新しくなっています。また、造形中の温度管理を行う仕組みも改良が加えられています。この3つの改良により造形速度が高速化され、従来機と比較して生産性が最大40%向上しました。

2つの新型機は、従来機同様に自動材料の供給装置及びIPCM(Integrated Process Chain Management)機器を接続して使用します。粉末材料の運用管理や造形物の取出しを効率的に行うことが可能です。試作のみではなく、少量多品種のニーズに対応できる生産設備の能力も備えています。

P730
P730
P390
P390

■造形領域:
 P390:340×340×620mm
 P730:700×380×580mm

■レーザー:
 P390:CO2 50W
 P730:CO2 50W×2

■積層厚:0.1~0.15mm(標準)
■材料:樹脂粉末材料

最新機種FORMIGA P100

「EOSINT P」シリーズの機能をそのままコンパクトにパッケージし、かつシステムの運用性と造形の形状再現性能を向上させたのが「FORMIGA P100」です。設置に必要なスペースのサイズや価格的にも導入しやすい製品であり、より幅広い市場に向けて新しい工法をご提案するEOS社の新しいシリーズです。

FORMIGA P100

FORMIGA P100

■造形領域:200×250×330mm
■レーザー:CO2 30W
■積層厚:0.1mm
■材料:樹脂粉末材料EOSINT Pと同様

EOSINTの販売台数(2008年3月5日現在)

現在、EOSINTの全世界での合計台数は、720台以上になりました。内訳は、アジア:130、欧州:510、北米:50、その他:30です。

日本国内でも、すでに70台以上が稼動しています。

説明図
EOSINT国内販売台数:業種毎の比率
説明図
EOSINT国内販売台数:機種毎の台数

航空機にEOSINTの造形製品搭載

Paramaount PDS社は、EOSINTによる航空機部品の生産を開始しました。UL94 V-0規格に準拠した難燃性能を有する材料「PA2210FR」を使用して造形された部品を、民間航空機に搭載します。同社の顧客は、米国連邦航空規則FAR(FAR 25.853)に基づいて、造形された部品を検査し、これを承認しました。この結果を受け、同社は、コスト削減と製作期間を短縮するEOSINTを使った量産(Rapid Manufacturing)を本格的に開始します。

挿絵 製品の写真
難燃材料PA2210FRで造形された部品

■お問い合わせ先

EOSINTに関するお問い合わせ、装置見学ご希望の方は担当営業または、RPシステム部 営業グループまでお問い合わせください。

DMS2008

本年も、NDESは設計・製造ソリューション展東京(DMS)に出展します。ラピッドプロトタイピングシステムEOSINTは、「ラピッドプロトタイピング・3Dプリンタゾーン」に、PLMソリューションのSpace-E CAA V5 BasedやCATIA、コラボレーションツールDarwin Vueは、「CAD/CAM&PLM/PDMゾーン」に分かれて出展を予定しています。2つのNDESブースへの皆様のご来場を心よりお待ちしております。

◆第19回 設計・製造ソリューション展(DMS)
会期:2008年6月25日(水)~27日(金)
会場:東京ビッグサイト
主催:リード エグジビション ジャパン株式会社
同時開催:機械要素技術展/産業用バーチャルリアリティ展

詳しくは、NDESホームページでご案内する予定です。

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