営業本部 AMビジネスユニット 営業部 事業戦略課 竹内 典子 |
はじめに
EOS社は今年創立25周年を迎え、完成したばかりの新社屋で、2014年7月17日に25周年記念式典が開催されました。また、式典に先だって、IDT2014(International Distributor Training)が2014年6月23日から4日間開催されました。世界20ヶ国から代理店が一同に会し、私たちも新機種や販売戦略の研修を受けましたので、ここではEOS社の最新情報をご紹介します。
EOS社 新社屋

EOS社はドイツのミュンヘン郊外に位置し、新社屋は旧社屋のすぐ隣に建設されました。1,7000㎡のフロア面積を有し、事業拡大に伴う300人の増員が可能なキャパシティーがあります。「テクノロジー&カスタマーセンター」として、開発・営業、および新設されたコンサルティング部門の拠点であり、かつ最先端のAM工場のモデルとなるべく設計されています。
1階には大きなショールームが設けられ、稼働中の装置を見学することができます。今後、新機種のEOS M 290、EOS M 400も展示される予定です。このショールームから奥へと続く、材料のハンドリング、後処理のラインは、製造ラインとしてのAM工場のあり方を提案する構成となっています。
R&Dスペースはラボが併設され、ここでも様々な開発が行われています。現在40台の造形機が研究開発のためにすでに設置され、将来は70台以上が稼働する予定となっています。他の造形機メーカーと比較をしてもその規模感は圧倒的です。
造形機の導入目的が試作から生産技術へとシフトしていく中で、さらなる技術革新、差別化への取り組みが行われています。
新機種の紹介


2014年は金属(Mシステム)とプラスチック(Pシステム)の両方で新機種が発売されます。
EOSINT P 395の後継機であるPシステムのEOS P396は、リコータブレードの改良、造形プロセスの改善、ヒーティングやリコーティングの時間を短縮したことで、従来と比較すると造形時間が最大50%以上も短縮されています。
Mシステムについては、中型機のEOS M 290と大型機EOS M 400がリリースされる予定です。
新機種には主に3つの改良点があります。1つは、製品製造装置として重要不可欠な1層ごとのモニタリングなど品質管理機能が強化されたことです。2つ目は、フィルターシステムの改良などにより、装置のランニングコストを抑える工夫が施されたこと、3つ目は、運用中の安全強化です。
EOS M 400は、単純に造形サイズが大きくなるだけでなく本格的な量産を意識し、プラットフォームのセットアップから材料の取り出しなどが自動化されています。
今回の研修では、EOS社が製造装置としてAdditive Manufacturingの産業をリードしていくという強い意思を感じました。
また、EOS社のビジネスがよりグローバル化していることや、1社当たりの保有台数が多い企業が増えつつある状況を知ることができました。
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