人とシステム

季刊誌
NTTデータエンジニアリングシステムズが発行する
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No.76 | トピックス
新年のごあいさつ

謹んで新年のお慶びを申し上げます

株式会社NTTデータエンジニアリングシステムズ 代表取締役社長 木下 篤
株式会社NTTデータエンジニアリングシステムズ
代表取締役社長 木下 篤

新年明けましておめでとうございます。

皆様におかれましては、つつがなく新しい年をお迎えのこととお喜び申し上げます。旧年中は、私たちの事業活動におきまして、ご支援・ご指導ならびに一方ならぬご厚情を賜りました。ここに、厚く御礼を申し上げます。新年を迎えるにあたり謹んでご挨拶申し上げます。

昨年の日本経済は、消費税をキーワードとして"増税前と増税後"、そして"再増税"で大きく揺れた年でした。年初は増税前の駆け込み需要やWindows XP サポート終了に伴う"2014年問題"等で想定を上回る好景気となり2013年度決算期では、多くの企業が好業績を収めました。しかしながら、"増税後"となった新年度2014年の4月以降は増税への反動として個人消費は低迷し、またその後の急激な円安による材料高騰や公共料金の値上げ等で景気回復の足踏み状態が続きました。そうした状況で昨年秋、安倍政権は"デフレ脱却"を最優先として再増税の延期を決定しました。そもそも"デフレ脱却"の背景には、企業収益や雇用の増加、賃金の上昇など経済の活性化や改善を期待し、結果として税収が伸び"社会保障"や"財政再建"に貢献するといった政策がありました。しかしながら日本はこの20年間、デフレ・円高経済にあって、企業の海外移転が進み円安効果の直接恩恵は少なく、また公共投資により増税のインパクトを緩和しようとする狙いはありましたが、現実には資材や労働者の不足により公共事業も想定していたほどの進展は見られなかったように思います。日本の経済構造は変化しており、円安や公共投資といった"特効薬"は効きにくくなっているのかもしれません。"増税延期"は、消費マインドの喚起や"特効薬"手配への時間稼ぎという意味では期待するところがあるかもしれませんが、日本にとって国際公約や財政再建は待ったなしの状態ですので、現政府には速やかにかつ的確に次なる景気刺激策("第4の矢、第5の矢")を期待したいものです。

一方世界経済は、増税影響による景気回復の腰折れ状況にある日本、いまだに景気回復への兆しが見えないユーロ圏、不動産市場の低下や過剰投資抑制などで経済成長が鈍化しつつある中国。こうした先進国や新興国の景気が停滞する中にあって、旺盛な個人消費に支えられている米国経済だけは堅調に景気が拡大し、まさに一人勝ちの感がありました。ただ米国の不安要素は、昨年秋の中間選挙で共和党が圧勝したことでオバマ政権との対立構造が鮮明になり、今後、政治、外交、経済などで重要法案が成立せずに、停滞する可能性がより高まったことです。グローバル化の負の側面は、政策や法案の決定・遅延が一国の失策にとどまらず、全世界規模で影響し総崩れ現象を引き起こす可能性があることです。そのためにも各国間の協力関係やさまざまなパイプを通じてのバランスを保持することが重要かと思います。

さて、本年は私たちにおきまして、3カ年中期計画の"仕上げの年"を迎えることになります。中期計画の実施にあたり、グループの統合や組織改革、新しいビジネスモデルの立ち上げ、等々に取り組みました。いずれも長年の私たちの事業スタイルにおける大きな変革であり、新たなチャレンジです。昨年の日本経済の落ち込みは、私たちの事業活動にも少なからず影響はありましたが、皆様の事業活動のご支援を第一に考え、結果として2015年度の中期計画達成に向け実りある年にしたいと思います。特に、主力のソフトウェア群(金型設計・加工支援システム、造船設計支援システム、CAE関連システム)の商品力強化を図り、またサービス事業の領域ではクラウド技術を活用した新機能および高効率のサービスをご提供し、システムの安定化、セキュリティー確保、BCP対応の充実に一層の努力をいたします。そして、SI事業分野では、グローバル展開も含めPLM領域での現場力の向上やPM育成など開発力強化に努め、短納期・低コスト、高品質、業務経験・知識を生かした提案力の向上を目指します。ERP領域では、昨年Biz∫(ビズインテグラル)をプラットフォームとした新商品の販売を開始しました。個別原価計算のテンプレートを用意しており、安価な投資でかつ短期間でのシステム構築を実現しています。

私たちは「ものづくりの未来をITで支援する」をモットーとし、お客様の発展と成長をNDESがご提供するITツール(ソフトウェア、SI)+経験と実績(サービス)でご支援してまいります。今後とも倍旧のお引き立てを賜りますよう心よりお願い申し上げますとともに、相変わりませぬご指導とご鞭撻をお願い申し上げます。

最後に、皆様方にとって本年が良い年になりますよう祈念いたしまして、新年のご挨拶とさせていただきます。

2015年元旦

謹んで新年のご挨拶を申し上げます。

日軟信息科技有限公司 総経理 井上 敦由
日軟信息科技有限公司
総経理 井上 敦由

2014年5月から前任の真藤より総経理を引き継ぎ、中国に赴任した井上と申します。

旧年中は多くの方々のご支援を賜り、誠にありがとうございました。新たな年を迎え、スタッフ一同一層気を引き締めて、皆様のご愛顧にお応えできるよう精励いたします。

まずは、こうして無事に新年を迎えることができたことに感謝し、この気持を毎年大切にしたいと思っています。

ご承知の通り、2014年は為替の急激な変動により円安が加速し、業界により恩恵を受けた企業とそうでない企業に分かれたように感じます。

さらに、世界経済のグローバル化が進む中、我々を取り巻く環境は、ますます予断を許さない状況です。

また、一企業の努力だけでは、カバーしきれない世界的な流れの中にあり、あらゆる業種の企業が非常に厳しい状況に直面しています。

そのような中、昨年より中国経済に陰りが見え始めたとの見解もあります。しかし、現在も中国の経済発展は、広大な地の利を生かし、日々驚くほどのスピードで進んでいます。

さて、日軟信息科技有限公司(以下、日軟)は、2002年の設立以来、中国(上海)を拠点にSpace-Eの開発および販売、技術サポート行っています。

今後、日軟はお客様を取り巻く環境変化に柔軟に対応し、お客様のIT戦略に最適なソリューションをご提供いたします。そして、『お客様に信頼されるパートナー』になることを心がけ、システムを通じてお客様の事業やサービスに貢献すべく努力を重ねてまいります。

本年も引き続き、ご指導、ご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

皆様のますますのご発展とご健勝を祈念し、新年のご挨拶とさせていただきます。

新年明けましておめでとうございます

ENGINEERING SYSTEMS SOLUTION SLOVAKIA s.r.o. 取締役社長 Milan Buchman
ENGINEERING SYSTEMS
SOLUTION SLOVAKIA s.r.o.
取締役社長 Milan Buchman

東欧の国スロバキアより、一足早く新年を迎えられた日本の皆様に心よりお慶び申し上げます。

昨年のごあいさつでは"ヨーロッパの経済状況から2014年も厳しい年になりそうです"と書きましたが、2014年を振り返ってみますと、当社としてはとても良い年になりました。

当社は、NDESからのオフショア開発およびヨーロッパにあるNTTデータグループ会社との協業によるPLMシステム構築事業を進めている中、2013年を分岐点として昨年は現地ヨーロッパの事業割合が順調に増えました。

また、継続的にPLM事業に関わってきたことにより、世界的に有名なPLMソフトウェアであるENOVIA、Teamcenterに関する技術力向上、ノウハウの蓄積にもつながりました。

このような昨年の成果をもとに、今年は技術要員を増強し、NDESからのオフショア開発を増やすとともに、現地ヨーロッパのPLMパートナー企業との協業による事業拡大を進めていく予定です。

会社設立から13年目を迎える2015年は、NDESを通じて日本の皆様の事業やサービスに貢献すべく、努力してまいります。本年も引き続き、ご指導、ご鞭撻を賜りますようよろしくお願い申し上げます。