人とシステム

季刊誌
NTTデータエンジニアリングシステムズが発行する
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No.84 | トピックス
新年のごあいさつ

株式会社NTTデータエンジニアリングシステムズ

株式会社NTTデータエンジニアリングシステムズ 代表取締役社長 木下 篤
株式会社NTTデータ
エンジニアリングシステムズ
代表取締役社長 木下 篤

新年おめでとうございます

皆さまにおかれましては、つつがなく新しい年をお迎えのこととお喜び申し上げます。旧年中は、私たちの事業活動におきまして、ひとかたならぬご指導ご鞭撻を賜り深謝いたしております。新年を迎えるにあたりごあいさつ申し上げます。

昨年の日本経済は、内外需とも確たるけん引役が不在ということもあり、また一昨年からの円高傾向を背景に停滞感が続く経済情勢となりました。株安や天候不順の影響もあって個人消費は相変わらず低迷していましたが、4月期から9月期にかけて雇用・所得情勢は緩やかに持ち直し、本年度末にかけて第2次補正予算の効果、また電子部品などの輸出増や非製造業を中心とした良好な企業投資の伸びなどで国内総生産(GDP)成長率の上昇へと景気回復の兆しが見えつつあります。

一方、世界経済の成長率は鈍化し、特に中国をはじめとする新興国や資源国は、この数年、成長率の低下に歯止めのかからない傾向にあります。ただ昨年は、米国ドルの利上げ先送りや原油価格下げ止まりで景気後退も緩和され、先進国の緩和的な金融政策で金融市場も安定化し、一時懸念されたイギリスの欧州連合(EU)離脱に関わる市場への影響も軽微とされ、昨年後半にかけて景気回復へと動きつつあります。しかしながら、世界経済はテロ事件や移民問題で「行きづまるグローバル化」として新たな局面を迎えようとしています。その上、トランプ現象やEU離脱、保護主義への回帰などは、時代が過去へ逆流し、人びとは国境のない世界から国民や国家の枠に戻ろうとしているように見えます。これまで、冷戦後の市場経済を主導してきた米英は、今まさにそうした思想的な大転換のとば口に立っており、世界経済だけでなく世界秩序さえも混沌とし、わが国としても外交・経済への対策が急務と思われます。

このような経済情勢の中、私たちはNTTデータのグループ会社となって2016年に10年の節目を迎え、さらに2017年12月には創業40年を迎えます。この40年間、私たちは一貫してものづくりの分野で活動してきました。創業当初は、造船業に関わる業務ノウハウを基にシステム開発や運用、データ処理を主力とし、その後は自動車産業や家電産業の分野へ3次元CAD/CAMシステムなどのパッケージ商品を投入し市場を広げました。今世紀に入り、ERP領域やBOM領域での業務支援システム、データ統合・管理システム等々のシステムインテグレーション(SI)構築事業、そして、設計・製造業務のアウトソーシングサービス、金型製造分野向けクラウドサービスなどによるサービス事業にも注力してきました。

さらにこの数年は、製造業をITで大きく変革しようとする"21世紀の産業革命"が、日本のものづくり分野にも津波のごとく押し寄せる中で、私たちはいち早く次世代ITのキーテクノロジー(3Dプリンター、クラウド/ビッグデータ、IoTなど)への研究・開発に取り組んできました。その一例として、3Dプリンターにおける最適化手法、機械加工現場でのIoT実証実験などによる技術の確立や新たな商品・サービスの創出に取り組んでいます。加えて、金型分野における中・小規模のお客さま向けの業務支援から造船業界や完成車メーカー向けの大規模SIシステム構築・業務アウトソーシング、そして、航空・宇宙産業や医療機器産業向けの新たなものづくり支援など、着実に次なる成長の段階へとステップアップしていきます。その他にもNTTデータの高度なセキュリティー技術やビッグデータ活用技術、通信系・コンピューター基盤系技術をバックボーンとし、またその技術を活用して多くの実績を持つNTTデータグループと共に皆さまの業務を支援したいと考えています。

私たちは「ものづくりの未来をITで支援する」をモットーとし、お客さまの発展と成長をご支援すべく、最新ITツールであるパッケージソフトの開発・販売をはじめとし、テンプレート化による低コストを実現するシステム構築や、幅広い業務経験と実績で高品質なアウトソーシングサービスなどをご提供してまいります。

本年も倍旧のお引き立てを賜りますよう心よりお願い申し上げます。最後に、皆さま方にとって本年が良い年になりますよう祈念いたしまして、新年のごあいさつとさせていただきます。

平成二十九年元旦

日軟信息科技(上海)有限公司

右側:日軟信息科技(上海)有限公司 総経理 坂田 親弘 右側2番目より 方、胡、杭
右側:日軟信息科技(上海)有限公司
         総経理 坂田 親弘
右側2番目より 方、胡、杭

新年快楽 工作順利

旧年中は格別の厚情を賜り、厚くお礼申し上げます。

このたび、前任の井上より総経理を引き継ぎました坂田と申します。

近年、日本では中国経済の減速による製造企業様の業績を懸念するニュースが多い中、中国国内では、「仕事が忙しい」「工場を拡張する」など、明るい話題をお聞きするお客さまも多々あり、中国市場の実態は混沌としているのではないでしょうか。

さて、私たち日軟信息科技(上海)有限公司は、今年で創立15周年を迎えるにあたり、中国市場の位置づけが大きく変わる中、昨年より次の時代を見据えた事業改革に取り組んできました。

この中で、CAD/CAM事業につきましては、Space-Eシリーズ商品をはじめ、解析システムや生産管理システムなど、長年培ってきた技術・ノウハウを活用して、お客さまの課題解決や業務効率化に貢献する各種ソリューションをご提案させていただきます。

また、今年は、これまでのソリューション販売事業に加え、現地金型メーカーと連携した設計支援サービスへも新たな事業として取り組む予定です。

今後とも、お客さまに信頼されるパートナーとして、より一層お役に立てるよう、社員一同努めてまいりますので、本年もご指導、お引き立てを賜りますようお願い申し上げます。

ENGINEERING SYSTEMS SOLUTION SLOVAKIA s.r.o.

中央:ENGINEERING SYSTEMS SOLUTION SLOVAKIA s.r.o. 取締役社長 Milan Buchman 左側:NDES 岡本 勝治 右側:NDES 橋本 拓巳
中央:ENGINEERING SYSTEMS SOLUTION SLOVAKIA s.r.o. 取締役社長 Milan Buchman
左側:NDES 岡本 勝治
右側:NDES 橋本 拓巳

明けましておめでとうございます

中欧の国スロバキアより、皆さまにおかれましては、素晴らしい新年を迎えられたことと心よりお喜び申し上げます。

2016年のヨーロッパは、英国の欧州連合(EU)離脱、米国の選挙結果による防衛や貿易への影響懸念など、さまざまな難しい局面を迎えました。加えて、中国によるヨーロッパでの投資は年々増大し、ヨーロッパにおける中国の存在感はますます大きくなっています。このような世界の急速な変化は、企業に対しても適応を求めていると考えます。

ところで、私たちENGINEERING SYSTEMS SOLUTION SLOVAKIA s.r.o.(以下、ESSS)の1年を振り返ると、NTTデータグループでエンジニアリング領域をグローバル展開していくための変化を求められた1年であり、それにより、NDES製品の開発に力を注いだ一年でもありました。NDESの主力製品であるSpace-E、Manufacturing-Space、Beagle、Darwinの開発や、IoT関連の開発を行い、新技術の取得や開発力の強化に重点をおき取り組んできました。

さて、ESSSは2017年に設立15年の節目を迎えます。今年は、NDESからスロバキアに出向してきた2名の仲間と共に、中長期的なビジネスとソリューションのビジョンを見いだし、ESSSだけでなくNDESとNTTデータグループ全体に新たな付加価値をもたらしていく、スタートの年にしていきたいと考えています。

最後になりましたが、旧年の皆さまのご厚情とご支援に感謝するとともに、皆さまにとって大変よい一年になることを祈念いたしまして、新年のごあいさつといたします。