人とシステム

季刊誌
NTTデータエンジニアリングシステムズが発行する
お客さまにお役に立つ情報をお届けする情報誌です。

No.87 | トピックス
Engineering Systems Solution Slovakia
活動報告
Engineering Systems Solution Slovakia s.r.o.
Director 岡本 勝治

はじめに

現在、私を含めてNDES社員2名が海外子会社のEngineering Systems Solution Slovakia(ESSS)に出向しています。今回はESSSでの業務とスロバキアについてご紹介します。

ESSSでの業務について

ESSSは2002年にNDESの海外開発拠点として設立され、これまでDarwin Vue、Beagle View、ダイレクトトランスレータなどを開発し、グラフィックス関連の技術集団として高品質なソフトウエアを開発する役割を担っています。現在は、Space-E、Manufacturing-Spaceなどの開発も一部担当し、NDESの開発力強化のため、開発領域と開発規模の拡大に取り組んでいます。海外進出されている製造業のお客さまはよくご存じかと思いますが、海外でのモノづくりは、文化や言葉の壁があり、日本国内と同じやり方ではうまくいきません。それはシステム開発の世界でも同じであり、現場で発生する課題の解決やQCDを向上していくため、私たち出向者はスロバキアでブリッジSEとして対応しています。具体的には、開発するソフトウエアの仕様策定、現地スタッフへの作業指示、プロダクトの管理と両社間の調整など、業務が円滑に進むようさまざまな調整を行っています。もちろん、私たちも前述の壁にぶつかりながら日々奮闘しています。

スロバキアについて

日本の皆さまには、スロバキアはあまりなじみのない国かと思いますので、少しだけスロバキアを紹介します。人口は540万人で、地理的にはヨーロッパの中心に位置しており、通貨はユーロで自動車産業が盛んな国です。2016年には104万台の自動車がスロバキアで生産され、人口1人当たりの生産台数は世界トップとなっています。公用語はスロバキア語ですが、都市部では80%の人が英語を話し、ホテル、レストランなどでは英語でコミュニケーションが可能です。また、真面目で親切な人が多く、日本人との相性は非常に良いように思います。私たちが滞在している首都のブラチスラヴァは、歴史的な建物や街並みが多く残っていて、治安も良く、多くの観光客が訪れています。このスロバキアには全部で180の城があるそうです。その中で私が行った城の写真を2枚だけ掲載します。

ヨーロッパの観光地としてはオーストリアのウィーンが有名ですが、ブラチスラヴァ城はウィーンから60kmほどしか離れていません。機会がありましたら、この中欧にあるメルヘンな国にも訪れてみてはいかがでしょうか。

写真1 ブラチスラヴァ城
写真1 ブラチスラヴァ城
写真2 デヴィーン城
写真2 デヴィーン城

おわりに

今後、ESSSはNDESの開発拠点としてだけでなく、ヨーロッパのNTTデータグループ企業とも協調しながら、ヨーロッパの先進システム事例やノウハウを取得してNDESへ共有していきます。さらにヨーロッパという土地柄を生かし、より日本のお客さまのお役に立てるような会社を目指します。今後のESSSにどうぞご期待ください。