人とシステム

季刊誌
NTTデータエンジニアリングシステムズが発行する
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No.88 | トピックス
EOS Asia User Meeting in Singaporeのご報告
株式会社NTTデータエンジニアリングシステムズ
アディティブ・マニュファクチャリング事業部
営業部 第二営業課 竹内 典子

はじめに

開会の挨拶 EOS社 CEO Dr. Adrian Keppler
開会の挨拶
EOS社 CEO Dr. Adrian Keppler

Asia User Meetingは、EOS社製産業用3Dプリンターのアジア・パシフィックユーザーを対象に、EOS シンガポールが主催するユーザー会です。今回は2017年9月27日、28日にシンガポールで開催され、17カ国から約70名の参加がありました。EOS社とユーザー発表の他、マーケットプレイス(ミニ展示)とAMコンサルティングチームによるワークショップ、EOS シンガポールの施設見学が実施されました。

ミーティングの内容

EOS社からは、市場状況、EOS社のビジョン、Additive Manufacturing(以下、AM)における今後の展望などの発表があり、2017年11月の展示会formnextで発表予定の新製品、EOS P 500の情報が少しだけ明かされました。これは樹脂用の大型機ですが、既存機種の後継機ではなく、全く新しい装置になるようです。新機種の他には、量産に対応する材料を自動でハンドリングする周辺機器(開発中)、量産に必須な品質を監視する機能の紹介がありました。

Webや雑誌でFAやデジタル・マニュファクチャリング関連の話題はたくさん目に留まりますが、EOS社でもその動きは始まっています。

今回初めて開催されたワークショップは、1)AM Re-Design Innovationと、2)AM Strategy Workshopの二つのセッションから構成されていました。1)では、AMに適した再設計をするにはどのような思考をするのかを演習を通して学び、2)では、伝統も生産力もある会社とスタートアップの会社に分かれ、AMを取り入れて事業を成功させるために取るべき戦略をゲーム形式で学んでいくという、興味深い内容でした。

材料をハンドリングする周辺機器の模型(開発中)
材料をハンドリングする周辺機器の模型(開発中)
AMに適した形に再設計したパーツ
AMに適した形に再設計したパーツ

おわりに

AMはイノベーションと言われていましたが、今ではすでに目の前にある現実的な製造技術であり、ビジネスを大きく変える力を持つようになりました。

次回は2017年11月に開催されたformnextについてご報告します。どうぞご期待ください。