DLyte 100Iのご紹介
株式会社NTTデータエンジニアリングシステムズ アディティブ・マニュファクチャリング事業部 営業部 担当部長 川村 孝慈 |
はじめに

Pau Sarsanedas i Millet氏
左:NDES前社長 木下
本稿では、アディティブ・マニュファクチャリング(以下、AM)実現のための新たなソリューションの一つとして、私たちがSTEROS GPA INNOVATIVE, SL(以下、GPAINNOVA社)の日本総代理店として販売を開始する乾式電解研磨装置DLyte 100Iについてご紹介します。
AMでのものづくりにおける課題

AMで造形された製品は、表面粗度が従来工法と比較して劣るため、製品の要求値によっては機械加工や表面処理を実施する必要があります。これらの処理には、多大なコストと時間が掛かり、AMでのものづくりの実現を遅らせている要因の一つになっています。またAMで造形された製品に対し、機械加工や表面処理を行う上で特に難しいのは、全体を均一に研磨することであり、全体の面粗度を改善する過程で、特定の箇所だけが研磨され過ぎるという問題を解決することが喫緊の課題となっていました。
しかし、今回ご紹介する乾式電解研磨装置DLyteを利用することにより、AMで造形された製品もエッジを残しながら全体を均一に研磨することが可能になります。

装置サイズ:950×690×1410 mm
容量:180φ×80 mm
装置重量:217.5kg~237kg
※仕様により異なります
サポート台サイズ:950×1040×700 mm
サポート台重量:100kg
DryLyte®テクノロジー
DLyteで利用されているDryLyte®テクノロジーは、電解研磨でありながら液体を使用しない革新的な乾式電解研磨技術で、次のような特徴を持ちます。
1)研削と研磨を1ステップで実現
2)大幅な時間短縮を実現
3)複雑なパーツも一体で研磨が可能
4)樹脂との複合材料も研磨が可能
5)新しい製品設計が可能
6)低い損失率で最高の研磨品質を達成
7)専門知識は不要
8)メンテナンス性が高くシンプルな装置設計
9)環境にやさしい
今後の開発について

現在、GPAINNOVA社では、航空宇宙業界、医療業界などに属している多くのお客さまからの要望を受け、チタン部品専用の装置DLyte 100I+Tiと最大500×500×500mmの大きな部品に対応できるDLyte 1000Iの開発を進めています。これらの装置は2018年末にリリースされる予定です。
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