人とシステム

季刊誌
NTTデータエンジニアリングシステムズが発行する
お客さまにお役に立つ情報をお届けする情報誌です。

No.100 | トピックス
人とシステム100号発刊に寄せて
最も信頼できるパートナーへと目指します
株式会社NTTデータエンジニアリングシステムズ 代表取締役社長 東 和久 Kazuhisa Higashi
株式会社NTTデータエンジニアリングシステムズ
代表取締役社長 東 和久
Kazuhisa Higashi

本誌「人とシステム」は、1996年4月に創刊し、今号で発刊100号の節目を迎えました。ここまで継続できたのも、読者の方々と取材に快くご協力してくださった方々のおかげであり、心より感謝申し上げます。

私も2019年よりSpecial Reportというコーナーの取材で多くのお客さまや協力ベンダーの方々とお目にかかり、貴重なお話をたくさん伺ってまいりました。そして、そのお話を「人とシステム」を通じてお届けすることで、皆さまとの信頼を構築できたことは私たちの誇りだと感じています。

さて、ここでのメッセージでは現在のNDESの取り組み、そして将来に向けたビジョンをお伝えしたいと思います。

NDESブランドの確立

企業理念

時代の変化に対応した
グローバルなシステム関連事業を通じて
お客様の信頼を得、
社会に貢献する企業となる

NDES中期経営計画の基本方針は、「我々は企業理念と行動指針とNTTデータグループとの連携を通じてNDESブランドを確立する!」です。このNDESブランドとして一番重要なのは、お客さまにとって最も信頼していただけるパートナーになることです。そして、基本方針の取り組みとして次の3つを掲げています。

  1. 時代を先取りしたソリューションを提供するために、R&Dを強化し業界で存在感が認められる独創性の高いソリューションを提供する
  2. お客さまのビジネスを深く知ることで信頼を得、その上でお客さまの潜在的なニーズをつかみ、迅速に開発へフィードバックを図る
  3. 社員がいきいきと働ける企業となるために働き方改革を実行する

本年度は中期経営計画の3年目となり、最終段階を迎えて多くのご提案ができるものと考えています。

NDESの4つの事業部のオートモーティブソリューション事業部、製造ソリューション事業部、造船・橋梁ソリューション事業部、ビジネスインテグレーション事業部は、それぞれの専門とする事業領域のお客さまの多岐にわたるビジネスの課題を解決するため、お客さまのビジネスの未来を見据えたソリューションやサービスの開発・提供などに取り組んでいます。

現在、注力しているのは、次世代の「GRADE/HULL」の開発、普及が進む「管ナビ」の開発、ERPテンプレート「Project Space」の開発など既存ソリューションのブラッシュアップや、「Manufacturing-Space」のサブスクリプション導入、受注生産型製造業の生産性向上のための新しい統合ソリューション「Delight-Space」の開発、自動車産業向けモデルベース開発のためのサービス提供、そして、クラウドをベースとした製造業向けアプリケーションの共通プラットフォームの開発など、これまでになかったソリューションを各事業領域に合わせて実現します。

このようなソリューションをご提案していく上で、お客さまのビジネスをきちんと深く知り、潜在的なニーズを把握して、迅速に反映していくことが重要です。お客さまが真に求めているもの、お客さまにとってのビジネス価値を高めるものをお届けしたいというのが、私たちの大切にしている姿勢です。現在のコロナ禍では、今までのようにお客さまを直接お訪ねすることは難しくなりましたが、これまでと変わらず身近に感じていただけるような工夫を続け、お客さまとの対話を重ねていきたいと考えています。

また社内では、働き方改革を進めて社員の幸福度向上を目指しています。社員が自分の仕事に対して探究心を持ち、学び、経験をしながら働きがいを得て真のプロフェッショナルになってほしいと思っています。その結果として創出される新しい技術を含む価値が、お客さまにとっても価値のあるものになると考えています。

事業環境の変化を見越した課題解決力

新型コロナウイルス感染症の脅威はいまだ衰えず、地球温暖化や風水害、地震など自然環境の変化も看過できません。さまざまな環境の変化が続く中で、命を守るための安全確保とともに、SDGsへの対応、有事における事業の継続のための対策がますます必要となってきます。

そして、テクノロジーも目まぐるしく進化しています。デジタルトランスフォーメーション(DX)は重要なテーマであり、デジタル化への対応が企業の存続を左右するともいわれる現状において、私たちに課せられた役割は、お客さまの事業変化を見越したソリューションのご提案であると受け止めています。お客さまにより価値のある先端技術をお使いいただくためには、私たち1社だけではなく、NTTデータグループや優れた技術や知見を持つパートナー企業と連携することで、大きな力を発揮できるものと考えています。そのためにも私たちは、最新の動向に常に目を光らせ、スピード感をもってお客さまの事業変化に対応していきます。

これからも本誌「人とシステム」が、お客さまのビジネスにお役立ていただける情報をお届けする場であると共に、お客さまと私たちの交流の場としてご活用いただけることを願っております。そして、今後とも皆さまの変わらぬご支援をどうぞよろしくお願いいたします。