人とシステム

季刊誌
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No.45 | システム紹介
新基幹システム構築事例
EBS 統括部長 岡野 健一

旭化成エンジニアリング株式会社 様(AEC)は、2006年4月に、新基幹システムを構築されました。

AEC様の基幹システム構築には、株式会社NTT データエンジニアリングシステムズ(NDES)のORACLE ERP短期導入ソリューションSSEC(Solution Series for Engineering & Construction)を使用し、システム構築期間7ヶ月半という短期間で完成させることができました。

新システムの概要

新基幹システムは図1のとおり、受注管理、会計、購買、プロジェクト管理などの主要業務を一元化し、AEC様自身で開発した営業情報管理とも一体連携しています。一般会計、購買は旭化成株式会社様のSAP等とも接続して運用しています。

新基幹システムの目的

システム構築の主な目的は次のとおりです。

  • システムの陳腐化およびセキュリティ強化への対応。
  • リモートアクセスや承認ワークフロー等の機能を活用した業務スピードアップやリスクマネジメントへの対応。
  • マーケティングデータや各種経営データの有効活用による経営品質の向上。

SSEC選定の理由

システムの信頼性が高く、構築も短期間で可能。また営業情報管理との接続も容易であったため。

新システムの構築方法

2005年夏にシステム構築に着手し、2006年4月から運用を開始するために、7.5ヶ月でもシステム構築が可能な、エンジニアリング業界に適応した、ERP短期導入ソリューション(SSEC)を適用することにしました。

システム導入スケジュール

以下は、主なシステム導入のスケジュールです。詳細は表1をご覧ください。

2005年8月中旬
プロジェクト開始
2005年10月~12月
カスタマイズ
2006年1月~3月
総合試験、データ移行
2006年4月
新基幹システム運用開始
説明図
表1 システム導入スケジュール
(上図をクリックすると拡大図が表示されます)

新基幹システムの効果

新基幹システムにより、以下の効果が実現できました。

  • データベースの一元化により、2重入力の回避やデータ精度の確保による業務効率の向上。
  • 国内外の建設サイトでも、リモートアクセスにより自社環境なみの業務遂行が可能。
  • 経営データのリアルタイム化、共有化、有効活用の促進により経営品質、機動性がアップ。内部統制にも対応。
  • システムの信頼性、セキュリティの向上。
説明図
図1 新基幹システム概要図
(上図をクリックすると拡大図が表示されます)
説明図
図2 SSEC
(Solution Series for Engineering & Construction)
(上図をクリックすると拡大図が表示されます)

会社プロフィール

旭化成エンジニアリング株式会社

本社〒108-0075 東京都港区港南4-1-8(リバージュ品川ビル)
設立昭和47年2月15日
資本金4億円 (旭化成株式会社100% )
年商265億円(平成17年度)
従業員406名(平成19年2月)
事業内容プラントエンジニアリング
環境エンジニアリング
プラントライフサービス
システム機器
電気・情報・制御ソリューション
画像センシング
シミュレーション&最適設計
ネットワーク&WEB
特殊樹脂加工品

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