統合型クラウドファイル管理サービス
「データコンシェルジュサービス」の開始
| 株式会社NTTデータエンジニアリングシステムズ 営業本部 MSビジネスユニット 営業部 企画課 課長 阿部田 哲史 |
はじめに
2013年10月1日に、ものづくり業界向けクラウドサービス「Manufacturing-Space®」のサービスを開始してから2年がたち、600社を超えるお客さまに、ご利用いただけるようになりました。
Space-Eをクラウドネットワークライセンスとしてご利用いただくだけでなく、お客さまの技術情報などの大切なデータ資産を安全にお預かりし、なおかつ有効利用できるファイル管理系のサービスに共感いただけたことで、新たなお客さまとのつながりが深まるといううれしい成果が現れています。
今後も、ますますサービス内容の充実を図り、お客さまのニーズやご期待にお応えできるように取り組んでいきます。
本号では、2015年10月にサービスを開始するVer.3.0の概要および今後予定しているサービスについてご紹介します。
統合型クラウドファイル管理サービス
「データコンシェルジュサービス」の開始
お客さまが重要とされるデータ資産をお預かりし、有効利用できるストレージ系のサービスは、これまで「PDMサービス」と「アーカイブソリューションサービス」として別々にご提供してきました。しかしながら、このサービス間の連携や使い勝手の面では、多数のご意見、ご要望が寄せられたこともあり、今回のVer.3.0では2つのサービスを統合させ、名称を新たにデータコンシェルジュサービスとしてサービスを開始しました(図1)。
このサービスは、まったく新しいユーザーインターフェースを採用したことで、誰もが簡単に使うことができる操作性を追求し、今後、拡張していく他のサービスへのハンドリングや連携の充実を目的に、大幅な機能強化を実施しました(図2)。
操作性と拡張性を強化
ファイル管理に関しては、PDMサービスで定義していたプロジェクト単位としてのファイル管理の概念を排除して、フォルダー単位によるファイル管理と階層構造の保持ができるようになりました。その操作は、Windowsエクスプローラーや他のファイルブラウザーと同様の操作性を実現しています。
もちろん、従来のサービス機能の中でご好評いただいているフォルダーごとのアクセス権や閲覧制限など権限を付与することや、上書き防止に役立つ排他制御、ファイルの履歴管理、プレビュー、ファイル転送/受け取り機能などは、継承してご利用できます。
このデータコンシェルジュサービスは、今後、追加および拡張していく他のサービスへデータを橋渡しするための基幹となるサービスです。クラウド上に蓄積されたデータに用途を指令することで、他のサービスへデータをスムーズに連携できるため、必要な情報や結果がすぐに得られるようになります。
特に今後は、CAD/CAMに関するデータを有効利用できるようなサービスをデータコンシェルジュサービスからご利用いただけるように追加する予定です。このようなサービスが増えることで、過去データを保管するだけの単なるデータ倉庫というよりも、常にアクティブなデータを蓄積いただくことで、より効果的にサービスをご利用いただけます。
稼働環境と制限事項について
Ver.3.0のデータコンシェルジュサービスは、ローカル端末にインストール不要なウェブブラウザー版としてサービスをご提供いたします。お客さまにおかれましては、インストールおよびバージョンアップ作業が不要となります。
ただし、今回のVer.3.0ではInternet Explorer 11にのみ対応のため、今後は他のブラウザーや最新バージョンに追随する予定です(図3)。
無料のストレージ領域とアクセス権のご提供について
Ver.3.0は、Manufacturing-Space®のストレージ系サービスに未加入の全お客さまにデータコンシェルジュサービスのストレージ領域50MBとアクセス権1ユーザー分を無料でご提供します。
データコンシェルジュサービスの全機能をご利用いただき、他のサービスを気軽にご利用いただくための基本領域になります。これまで、ストレージ系サービスをご契約されていなかったお客さまも、ぜひこの機会に利便性と安心感をご体験ください。
ウェブ上に加入申し込みの受け付けサイトを開設
Ver.3.0のサービス開始と同時に、Manufacturing-Space®をより多くのお客さまにご利用いただけるように、ウェブ上での申し込み受け付けサイトを開設しました。お客さまがご希望される構成や利用料を確認するための見積の出力や、お申し込みの受け付けができます。お申し込み受け付け後は、手続きに必要な書類をお送りしますので、必要事項をご確認後にご返送いただくことで手続きが完了となります。(図4)。
※ウェブからお申し込みいただけるのは、新規にご加入されるお客さまに限定させていただいています。現在ご利用中のお客さま向けには、将来的にマイページ機能を拡張する計画でおりますので、今しばらくお待ちください。
今後のサービスについて
Manufacturing-Space®は、ものづくりに役立つサービスを順次ご提供する予定にしています。ここでは、その新サービスの一部をご紹介いたします。
加工時間予測サービス(仮称)
NCデータを解析して、加工時間を高精度で予測できるサービスです。このサービスで、高精度な加工時間(実加工時間の±10%以内)を把握することで、段取り時間や納期などが的確に判断できます。
STLデータ変換サービス(仮称)
CADデータがない製品や改修した金型に対して、形状を測定したSTLデータをCADデータ化する用途に適したサービスです。このサービスで、これまで工数がかかっていた作業を格段に軽減できます。
※最小限の設定で、STLデータをIGESデータに変換できます。
※全自動でセグメント分けしトリムサーフェースにします。
解析サービス(仮称)
実績ある解析システムをクラウド上でライセンス認証して、利用料のみでご利用いただけるサービスです。このサービスで、投資を抑えて気兼ねなく解析システムをご利用いただけます。
※まずは樹脂流動解析からサービス開始の予定です。
拡張ビューアーサービス(仮称)
現在のプレビュー機能に、計測機能やコメント機能を追加して、詳細な作業指示やコミュニケーションツールとして利用できるサービスです。
上記の新サービスは、Ver.3.5からの順次ご提供になります。今後も、Manufacturing-Space®をものづくりのお客さまの便利ツールとしてご利用いただけるように、より良いサービスをご提供しますので、どうぞご期待ください。



