人とシステム

季刊誌
NTTデータエンジニアリングシステムズが発行する
お客さまにお役に立つ情報をお届けする情報誌です。

No.113(2025年10月 1日発行)

社長インタビュー

渋滞学が教える「ゆとり」と「無駄」の大切さ車、工場、モノ、人、社会のさまざまな課題を解決

東京大学 様

高速道路の交通渋滞は連休のたびに映し出される恒例の光景です。この現象を解決できるのは「ゆとり」であると渋滞学を提唱した東京大学教授の西成活裕様は考えています。さらに、その考え方を応用することで、車や人以外にもさまざまな分野の渋滞を解消してきました。製造業においてもDX推進による業務改善を行う場合、業務フローに無駄があるか、効率的に流れているかを可視化し、問題点を明らかにすることが重要です。渋滞学の観点から改善策を講じる上での考え方について西成先生にお話を伺いました。

お客様事例

高難度でスピード重視のCFD解析に効果を発揮するSimulation-Space

ダイダン株式会社 様

大阪での創業は1903年という歴史を持つダイダン株式会社様は、建物の空調、給排水衛生、電気設備を通じて快適で良質な空間を提供し続ける、日本を代表する総合設備工事専門の老舗企業です。「建物の“いのち”をつくる」をモットーとする同社では、数値流体力学(CFD:Computational Fluid Dynamics)で空調に関する気流解析に取り組んでいます。CFDソフトウエアは、既存のオンプレミス型に加えてクラウド型のSimulation-Spaceを採用することで、高難度でスピードを重視するシミュレーションに対応しています。

システム紹介

最新バージョンSpace-E 2025 R1リリースのお知らせ

最新バージョンのSpace-E 2025 R1(以下、2025 R1)では 、CAD/CAMの既存機能強化とCAD&CAM連携機能強化に注力しました。製品製造情報(PMI:Product Manufacturing Information)の読み込み、ストックを考慮した仕上げ加工、CAD&CAM連携機能を提供します。これにより、設計から製造の情報漏れによる作業ミスや無駄な仕上げ加工、CAMの繰り返し作業を削減でき効率的な業務が可能です。ここでは、新バージョンの概要をご紹介します。

システム紹介

BIOVIA製品の紹介候補化合物生成のAIアプリケーションBIOVIA Generative Therapeutics Design

昨今DX化の流れによって、業務をデジタル化するためにさまざまなシステムの導入が進んでいます。しかし、業務ごとにシステムが乱立し、データの検索や比較、再利用の作業が複雑になるという課題に直面することも多いと思います。特にライフサイエンスの分野では、個別化医療や治療法の革新が急速に進展し、AI技術を駆使した開発競争が加速しています。企業は規制に対応しながら、開発および製造プロセスの効率化を求められています。

トピックス

Space-E 5軸CAMユーザー交流会のご報告

2025年7月にSpace-E 5軸CAMユーザー交流会を開催しました。本会では、近年の金型業界の動向や、Space-E/5Axisの活用事例の紹介、お客さまからはSpace-E/5Axisの導入時の課題やその解決策についてお話いただき、最後には登壇者によるパネルディスカッションを行いました。また、交流会後の親睦会にも多くの方に参加いただき、5軸加工の情報交換の場となりました。

トピックス

Biz∫AWARD「Excellent Award」受賞のご報告

この度、株式会社 NTT データ・ビズインテグラル(以下、NTTデータ・ビズインテグラル)が主催するBiz∫ AWARD 2025において、グランプリである「Excellent Award」を受賞しました。

トピックス

Medidata NEXT Tokyo2025 出展のご報告

2025年7月15日、ウェスティンホテル東京にて開催されたMedidata NEXT Tokyo2025に、私たちNTTデータエンジニアリングシステムズは、同じNTTデータグループの株式会社クニエと合同で出展しました。主催は、ダッソー・システムズ社の子会社であるメディデータ・ソリューションズ株式会社です。本イベントは、製薬とバイオテクノロジーを含むライフサイエンス業界のリーダーたちが一堂に会し、最新の動向や最先端技術、デジタルヘルスに関連する課題解決に取り組む事例やソリューションを共有する場となりました。

リフレッシュ

パワー半導体デバイス入門②さらに進化を続けるパワー半導体デバイス

パワー半導体デバイスは、電気機器を作動させるために欠かせない電源回路の受動部品としてコイルおよびコンデンサ(容量)と共に構成されています。新たな半導体材料の利用が進む中で、パワー半導体デバイスは、種類や素材によって性質が異なり、現代社会に欠かせないキーデバイスの一つとして身近なところから目に見えない場所まで広く活用されています。

「人とシステム」電子ブック版

No.113表紙

ダイダン株式会社 様の写真、画像データをもとに表紙をデザインしています。